クリスマスイブとは？なぜ祝うの？ニューイヤーズイブと同じ意味なのか
クリスマスとニューイヤーにはイブがあってイブも祝う。
他にイブはあまり聞かない。
クリスマスイブとニューイヤーズイブは、なぜ祝うのか。ニューイヤーズイブは、カウントダウンして祝うが、クリスマスイブのカウントダウンはあまり聞いたことがない。とするとこの二つのイブは違う意味があるのか。
クリスマスイブとニューイヤーズイブについて調べた。
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クリスマスイブとは
クリスマスイブとは、クリスマスの前日、すなわち
- 12/24
のことである。
イブという言葉で現在は、「前日の夜」も、昼間も含めた「前日」を指すこともある。日常会話では、どちらの意味でも使う。
しかしながら、キリスト教的には、もともとの意味である「前日の夜」という意味でとらえるとわかりやすくなる。理由は二つ。
- クリスマスイブがすでにクリスマスの日だから
- イエスは夜に生まれたと思われるから
クリスマスイブはすでにクリスマスの日である
クリスマスは、12/25であるが、キリスト教の典礼暦では、日付の変わる時間がわたしたちの日常の暦とは違っている。
典礼暦の1日は、
- 日没に日付が変わる
一方、わたしたちの日常の暦はというと、
- 真夜中の12時に日付が変わる
のである。
だから、キリスト教会的には、12/24の日没から12/25が始まっている。
この1日の始まりの時間は、聖書の創世記にある次の部分に基づいている。
夕べがあり、朝があった。第1の日である。
夜が先になっている。
イエスは夜に生まれた
ルカ伝の以下の描写から、イエスキリストは夜に生まれたと考えられている。
彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、
初子（ういご）を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。
さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。
すると主の御使（みつかい）が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。
何時に生まれたのかは実際にはわかっていないが、キリスト教会ではこの部分から伝統的にイエスが夜生まれたと考えていて、夜にミサを行っている。真夜中12時に行うところが多いが、最近では24日の日没後早い時間に行われることも多い。
バチカンでも伝統的に午前0時のミサだったところを法王の年齢を考え近年では夜9時台から行っている。
クリスマスイブとは何でなぜ祝うのまとめ
まとめると、クリスマスイブはわたしたちの暦の12/24であるが、キリスト教典礼暦では12/24の日没から12/25が始まり、すでにクリスマスの日である。またイエスが夜に生まれたと考えられるため、その時間帯に合わせて、クリスマスイブから祝うのである。
クリスマスイブは、前日ではなく、実は当日だったとは。イブを漢字にすれば「前夜」。前夜っていうと、これから、っていうイメージなのに、始まっちゃってるとはややこしい。まさか暦が違うなんて。クリスマスイブっていう言葉は、世俗の風習用の言葉ってことになるのかな。
ってことは、「きよしこの夜」の「この夜」は、わたしたちの暦でいうところの24日から25日にかけての夜のことになるわけで。日本で、クリスマスイブが大盛り上がりで、クリスマス当日の25日はもう盛り上がってない感じは、あながち間違っていなかったんだなあ。
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ちなみにニューイヤーズイブのイブの意味は
ニューイヤーズイブは、元日の前日。つまり大晦日のこと。または大晦日の夜のこと。
世界にはいろんな暦があるものの、大晦日をニューイヤーズイブと呼ぶ英語圏の国では、グレゴリオ暦が使われていて、日付が変わるのは真夜中の12時。
この場合のイブは、その名の通り、新年前夜のこと。隠された意味も暦もない。真夜中の12時に必ず新年は訪れる。
ニューイヤーズイブのお祝いは、この真夜中の新年の始まりに向けて盛り上がり、カウントダウンとともに1/1の午前0時にピークを迎えるお祝いである。
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まとめ
世界的に有名なお祝いのイブであるクリスマスイブとニューイヤーズイブは、どちらも前日または前日夜という意味だが、ニューイヤーズイブが、新年の始まりに向けて言葉通りの意味の前日・前日夜のことであるのに対し、クリスマスイブは、キリスト教的にはクリスマス当日のことであってそれを日常の暦の読み方に置き換えてイブと言っている。
両者の共通点は、どちらもお祝いのピークが夜に訪れること。ただし新年が必ず同じ時刻にやってくるからカウントダウンできるのに対し、クリスマスイブにはミサがあるが時刻はわからないためカウントダウンはない。
