bタグとstrongタグの違いをグーグルはどう見ているのか
htmlタグの<b>タグと<strong>タグは、見た目では同じ効果が得られる。だけどタグ名が違うのだから、意味が違う。それをグーグル検索エンジンはどう評価しているのかについて気になったので調べてみた。
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- グーグルでのbタグとstrongタグの違い
- グーグルでのbタグとstrongタグの重要度は
- bタグとstrongタグは多用してはいけない
- bタグとstrongタグの使い方
- bタグとstrongタグの意味をおさらい
- まとめ
グーグルでのbタグとstrongタグの違い
結論としては、グーグルでの扱いには
- 違いなし
その根拠は、2006年にグーグルのマット・カッツ氏が、「同じように扱う」と言ったことにあり、その後2013年にも変わっていないと述べたことである。
それがここ1年以内のSEOに関する記事にも引用されているので、その後もこの方針に変わりなしとみなされている。
グーグルでのbタグとstrongタグの重要度は
bタグとstrongタグとランキングの関係に関して、
- グーグルの公式見解はない
よって、あるSEOのプロは重要だと言い、あるプロは気にしなくてよいという。実際のところ最重要項目ではなく、それよりもグーグルはページの内容や品質そのものが重要だと繰り返し言っている。
ただし、htmlの他のタグとstrongタグは、
- 使い方によってランキングを左右する
ことは確かである。実験結果がある。
bタグとstrongタグは多用してはいけない
SEOPressorのBrian Chang氏の実験では、キーワードにbタグをつけまくったところ
- 検索順位が大幅に下落した
そして、その後bタグを外して元通りにしたところランキングも回復した。
この実験では、マット・カッツ氏の言及を根拠にbとstrongタグに違いはないとみなして実験している。
この実験を受けて、Alistair Kavalt氏が行った実験でも、たくさんbタグをつけると検索結果に影響が出た。
どちらの実験の結論でも、
- bタグの多用はスパムとみなされる
としている。
グーグルは、スパムの排除にとても力を入れている。意図していなかったとしてもスパム判定されるので多用には気を付けよう。
Chang氏の見解では、作成者(author)機能を有効にしている場合、同じ作成者の他の記事も順位が下落したとしている。作成者ごとスパム扱いされないよう気を付けよう。
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bタグとstrongタグの使い方
そんな結果になるなら、触らぬ神に祟りなし的にこれらのタグを使わないほうがいいかと思ってしまうが、それでも使ったほうがいい。最大の理由は、
- 読みやすくなるから
である。多くのウェブページを見るユーザーは、ページをざっとスキミングする。ぱっと見で何が書いてあるかわかることはユーザーにとってかなり有用である。そしてユーザーエクスぺリエンスが向上すると、結果としてグーグルの良い評価の対象ともなる。
bタグとstrongタグの意味をおさらい
基本的なそれぞれのタグの意味は、
- bタグ:bold(ボールド)のbで、「見た目」が太字になる
- strongタグ:「意味」的に、重要、重大、緊急であることを表す
HTML5の公式見解では、
- bタグは、他のタグでは適切ではない場合にだけ使う最終手段
The
b
element should be used as a last resort when no other element is more appropriate.
https://www.w3.org
として使うように述べられている。
HTMLのタグは、ブラウザでの表示だけでなく音声読み上げという表し方にも使われる。グーグルでの判断は同じでも、そのページを体験するユーザーにとっては違いがでてくる。
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まとめ
bタグとstrongタグは、グーグルにとっては現状同じように扱われている。bタグとstrongタグは、見た目の読みやすさのために使用するほうがよいが、多用するとスパムとみなされ検索結果に影響がでる。