セリーナ・ウィリアムズがウィンブルドン2018でシード入りした理由なぜ【テニス】
テニスのウィンブルドン2018で、セリーナ・ウィリアムズ選手が女子シングルスでシード入りした。セリーナ選手の現在の世界ランキングが183位であるにも関わらずである。ウィンブルドンの女子のシードは、世界ランキング順に与えられるのが通常である。なぜ、今回セリーナ・ウィリアムズ選手はシード入りできたのか。その理由を調べてみた。
※7/13追記 セリーナ・ウィリアムズ選手は期待に応えて決勝進出!
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セリーナ・ウィリアムズがウィンブルドン2018でシード入りの理由
Serena Williams is seed number 25 for Wimbledon next week, despite her world ranking of 183. Britain's Johanna Konta is seeded 22 #HeartNews pic.twitter.com/SorymIalk6
— Heart London News (@HeartLondonNews) 2018年6月27日
ウィンブルドン選手権の女子シングルスで、ランキング外の選手がシードを獲得するのは極めて異例である。なぜ起こりえたのだろうか。
セリーナ・ウィリアムズ選手がシード入りしたのは、
- ウィンブルドンの主催者がそう決めたから
ウィンブルドンの女子シングルスのシードは、通常は世界ランキング順と決まっている。しかしながら、ウィンブルドンの主催者側には「バランスの取れたドローを作る必要があるならば、変更する権利を保持している」のだそうである。
よってセリーナ選手のシード入りを決めた理由は、
- バランスの取れたドローにするため
言い換えるなら、「セリーナ・ウィリアムズ選手は、休んでたからランクが落ちてるけれど、圧倒的に強いから、シード選手にするのが妥当だよね」と判断したということ。
圧倒的に強い選手だ、というところは多くの人が同意するところだろう。しかしながら、通常このような対応は取られない。昨年復帰したシャラポワ選手にはこのような対応はなかった。もちろん、シャラポワ選手は罰として出場停止だったわけで、出産休暇を取っていたセリーナ選手とは、同じ条件だとは言えないが。
さらに、ウィンブルドン主催者側は、最近全米オープンが発表した新しい方針に影響を受けているという。その方針とは、
- 出産休暇から戻った選手にはシードを与えることを奨励する
というもの。
これはまさに、セリーナ・ウィリアムズ選手のために決められた方針、少なくともセリーナ選手きっかけで決められた方針、と言ってよいだろう。
セリーナ・ウィリアムズのシード順は?
- 25シード
32名の25番目。この順番は、シードの中で一番弱いシードグループである。
シードは、大会をよりおもしろくするために、強い選手が後のラウンドまで残るようにするシステムで、強い選手同士が最初の方のラウンドで当たらないようになっている。
たとえば、第1シードの選手と第2シードの選手は決勝まで当たらないように配置され、1、2シードと、3、4シードは準決勝まで当たらないように、1~4位と5~8位は、準々決勝まで当たらなように、というようになっている。
すると、25~32のシードは、3回戦から1~8シードの選手と当たるような配置になる。
なぜこのシード順になったかというと、それはここ1年のセリーナ選手が出場した3大会分の試合を解析して計算された結果であるという。
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シード外になってしまった選手は?
セリーナ・ウィリアムズ選手がシード入りしたことで、いつも通りならシード入りしていたはずの、世界ランキング32位の選手がシードから外れてしまった。
それは、スロバキアの
- チブルコバ選手
チブルコバ選手は、不満を爆発させている。
- フェアじゃないと思う。これまでの努力はどうなるのか。これは正しいやり方ではない。こんなこと今まできいたことない。私は元世界4位だったのよ。なぜ私のシード権がなくなるのか
チブルコバ選手の言い分ももっともである。
というわけで当然、今回の対応に関しては賛否両論の意見が飛び交っている。
ウィリアムズ選手はシード入りして当然の特別な選手と思う一方で前例がないから戸惑うってしまうという人が多いらしい。
セリーナ選手は、前にインタビューで、出産休暇後のランキングとシードの保証を自分のためではなく今後のテニス界のために検討してほしいと語っていた。トップ選手が出産しまた選手に戻るというできごとがこれまでは想定外だったのだという。
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まとめ
セリーナ・ウィリアムズ選手が、ウィンブルドン2018でランク外なのにシード入りしたのは、ドローのバランスをとるために主催者側がそう決めたからである。
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