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台風の名前の決め方!誰が決めてるのか

近頃の台風には、名前がついている。前は「台風19号」とか番号だけだった気がするが、最近は「台風19号(ソーリック)」のようにアメリカのハリケーンみたいに名前がついているのである。台風の名前はどうやって決まるのか。そしていったい誰が決めているのか。

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台風の名前の決め方

結論から言うと、台風の名前は、

  • 発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に

付けている。

これだけではわかりにくい。ではまず誰が名前を決めているのか。

台風の名前を決めているのは誰か

台風の名前を決めているのは、

  • 台風委員会

台風委員会があるなんて知らなかった。

台風委員会とは、

北西太平洋または南シナ海で発生する、台風防災に関する国際機関。1968年、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)及び世界気象機関(WMO)が共同で設立した。アジアと極東における台風被害への対策策定と実施を任務とする。本部はフィリピンのマニラにある。
ウィキペディアより引用

決めてるのは、台風委員会というアジア地域の国際機関なのである。

そして台風委員会が決めた台風名を、

  • アジア名

といい、国際的に通用する名前となる。

台風委員会の加盟国と地域は、現在14。(2018年8月現在)

  • 日本
  • 中国
  • 香港
  • ラオス
  • フィリピン
  • 韓国
  • タイ
  • カンボジア
  • マレーシア
  • ベトナム
  • マカオ
  • 北朝鮮
  • シンガポール
  • アメリカ

台風委員会では、あらかじめ1から140までの順番をふった140個の台風用の名前を用意していて、発生順に名前を付けていく。140個全部回ったら、また1番に戻る。

気象庁によると台風の年間発生数の平均は25,6個で5年ほどで名前は一巡し、また繰り返して使う。

ただし、大きな災害をもたらした台風などは、その名前を以後使わないように変更することがある。また、東経180度よりも東の領域から移動してきて既にほかの地域で名前が付けられていた場合には、引き続きその名前を使用するため、140個の名前以外の名前が付けられる台風もある。

 

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台風の名前にはどんなものがあるの?

台風の名前は、加盟各国と地域が命名したもので、最初の名前は、カンボジアが命名した、「ダムレイ」であった。これはカンボジア語で「象」という意味。

2018年の第1号は「ボラヴェン」でラオスの高原の名前。西日本に甚大な被害をもたらした台風12号は「ジョンダリ」で、北朝鮮の「ひばり」という意味の言葉だった。東日本沿岸’をゆっくり進んだ13号は、香港の命名で「サンサン」、女の子の名前、19号の「ソーリック」はミクロネシアの伝統的な部族長の称号ということである。

140個の名前のうち、日本が命名したものは次の10個。

  • 5 テンビン
  • 19 ヤギ
  • 33 ウサギ
  • 47 カジキ
  • 61 カンムリ
  • 75 クジラ
  • 89 コグマ
  • 103 コンパス
  • 117 トカゲ
  • 131 ハト

これはすべて星座の名前だそうで、それもかなりマイナーな星座。なぜこれらが選ばれたのか、不思議に思うが、実はナットクな理由がある。

第1に、台風で大きな影響を受ける船乗りさんたちにとって、星座が伝統的に大切なみちしるべであったから。

第2に、マイナーな名前を使うと商標や企業の名前とバッティングしないから。

台風の140個の名前のリストは、気象庁のこちらのページ

台風の名前はいつからついてた?

台風委員会によるアジア名が付けられるようになったのは、

  • 2000年から

アメリカでは、1940年代ごろには台風に愛称をつけるようになっていたそうである。アメリカでは1979年以前は女性の名前が、1979年からは男女の名前が台風用に順番を付けてリスト化されている。

台風○○号は誰が決めているの?

台風○○号を決めているのは、

  • 気象庁

毎年1月1日以後最も早く発生した台風をその年の第1号として発生順に番号をつけていく。言い換えると、台風のは毎年リセットされていて、その年の何番目に発生した台風、という意味。

台風とは

台風とは何かについておさらい。

気象庁によると、台風とはこういうもの。

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

気象庁のサイトより引用

つまり、東経180度よりアジア側にある風が強い熱帯低気圧のこと。 

 

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まとめ

台風の名前を決めているのは、台風委員会で、名前はあらかじめ140個順番を付けてリスト化されているものを使用する。台風名は国際的に同じ名前で呼ばれる。一方、○○号と数字を付けているのは、日本の気象庁で日本だけで通用する番号である。

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