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スポーツの競技と種目の違い!種別の意味とは

スポーツの大会において、スポーツの種類を指すとき、「競技」や「種目」という言葉が使われる。競技と種目は何が違うのだろう。さらには、「種別」という表記を見ることもあるが、これは何を意味しているのだろう。
スポーツ大会の時に使われるこれらの言葉は、日常に使われる場合とは違った独特の意味のある用語として用いられている。その意味を調べた。

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競技、種目、種別という用語が用いられる代表的なスポーツ大会は、1つの大会内で様々な種類のスポーツが行われるオリンピックやアジア競技大会である。一方、世界水泳、世界体操、世界卓球、などは、スポーツの種類別に行われる大会であるが、この場合にも様々な種類の競争が行われている。
この時の分け方の段階の用語として、競技、種目、種別、がある。

競技とは

競技とは、英語で「sport」。スポーツの種類のこと。3語の中では一番大きな種類の分け方。

例は、「陸上」「水泳」「バレーボール」「テニス」「スキー」など。

オリンピックでは、たとえば、「国際水泳連盟」のような国際管轄組織によってまとめられているものを「スポーツ」と呼んでいる。

種目とは

種目とは、英語で「event」。種目1つにつき金メダルが1個発生する、3語の中で一番小さい単位の種類の分け方。

例は、「男子100m」「男子400m自由形」「女子シングルス」など。

種別とは

種別とは、競技を分野別にしたもので、大きさとしては、競技と種目の間。

例えば、「競泳」「飛び込み」「アーティスティックスイミング」「アルペンスキー」「スキージャンプ」など。

水泳を例にしてみると、

  • 競技:水泳(aquatics)
  • 種別:競泳、アーティスティックスイミング、飛び込み、水球、オープンウォーター・スイミング、水球、高飛び込み
  • 競泳の種目:男子100m自由形、女子100m自由形、男子400m平泳ぎ、女子400m平泳ぎ・・・などなど

ということになる。

水泳は、「国際水泳連盟」という組織が、7種別をすべて管轄している。

 

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実際は競技と種別と種目はまぜこぜ表記

ところで、お気づきの通り、実際オリンピックやアジア競技大会において、「競技」と「種別」はどちらも「競技(sport)」として扱われる例が多い。

例えば水泳なら、「競泳」と「アーティスティックスイミング」は別の「競技sport」として区分けされて表記されている。

また、「陸上」という「競技」の「種目」のひとつである「マラソン」が、ひとつの「競技」として陸上と別に区分け表記されていることも多い。

というのも、そのほうが、

  • 観客にとってわかりやすい

と考えられるからそう表記するのである。

また、「種別」の分け方も、オリンピック委員会の分け方と、各国際管轄組織の分け方が一致していない例も多々ある。
例えば、レスリングは、オリンピックでは「フリースタイルレスリング」に男女のレスリングが含まれるが、世界レスリング連合ではフリースタイルレスリングは男子だけの種別であり、女子の方には「女子レスリング」という別の種別として扱っている。

よって、競技と種別と種目の違いを意識すると逆にややこしくなるともいえる。おおよそとしては、金メダルが1個発生する分け方が「種目」、それ以外は競技と考えると、厳密にはあってないものの、一番妥当な理解の仕方なのではないだろうか。