プロ野球のクライマックスシリーズの仕組みとは?なぜそう呼ぶのか
プロ野球には、クライマックスシリーズという試合がある。略してCSと書かれているあれである。クライマックスシリーズとはいったい何なのか。どういうしくみなのか。そしてどうしてクライマックスシリーズと呼ぶのか。
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プロ野球のクライマックスシリーズとは
クライマックスシリーズとは、
- 日本野球機構のリーグ戦の上位3チームによって行われる日本シリーズに向けたプレーオフ
のことである。
日本シリーズとは、各リーグのクライマックスシリーズの勝者同士による、日本一をかけた戦いである。
日本野球機構の各リーグとは、セ・リーグ(セントラル・リーグ)とパ・リーグ(パシフィック・リーグ)のことである。
つまり、いわゆるプロ野球のワンシーズンは、リーグ戦→クライマックスシリーズ→日本シリーズ、という順に行われて、最終的に日本一が決定する仕組みになっている。
リーグ戦1位のチームは「リーグ優勝球団」、クライマックスシリーズの勝者を「クライマックスシリーズ優勝球団」、日本シリーズの勝者を「日本一」という。
ところで、厳密にいうと、日本のプロ野球は、日本野球機構傘下のセ、パ両リーグだけではなく、ほかに、「独立リーグ」と「日本女子プロ野球リーグ」がある。
クライマックスシリーズの仕組み
クライマックスシリーズは、ファーストステージとファイナルステージの2つのステージで構成される。
ファーストステージ
- リーグ戦2位vs3位
- 2勝先取したら勝者
- 引き分けあり
- 3試合終了時に引き分けの場合は、リーグ戦2位球団が勝者
- 試合は2位球団の本拠地で最高3試合行われる
ファイナルステージ
- ファーストステージの勝者vsリーグ戦1位
- リーグ戦1位の本拠地で最高6試合行われる
- 4勝先取したら勝者
- リーグ戦1位の球団には1勝のアドバンテージがつく
- 引き分けあり
- 6試合終了時に引き分けの場合は、リーグ戦1位の球団が勝者
このほか、
- パ・リーグは全試合で指名打者制を採用
- セ・リーグは指名打者制なしで9人制
- 日程に予備日が設けられているが、予備日終了までに悪天候などで全試合を終えられない場合は、その時点での勝敗で勝者を決定する
- 試合の中止決定権は、試合開始前までは各リーグの責任者が、試合開始後は審判団が判断する
- 延長戦は12回まで
- クライマックスシリーズの順位は、リーグ戦の順位には影響しない
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クライマックスシリーズと呼ぶのはなぜか
クライマックスシリーズという名前は、2006年に一般公募され、1948通寄せられた候補をもとに、決定され、2007年からそう呼ばれることになった。
もともとは、2004年~2006年のパ・リーグのリーグ優勝をかけたプレーオフ制度であったが、興行的に成功したため、セ・リーグでも導入されることとなり、両リーグで実施方式や名前を統一することになった。そこで名前を一般公募した。
名前が決まる前の仮称はポストシーズンゲームだったそうであるが、確かにクライマックスシリーズのほうが、見たくなる名前である。
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まとめ
クライマックスシリーズとは、リーグ戦上位3チームによる日本シリーズ出場をかけたプレーオフである。リーグ戦での2位vs3位、その勝者と1位というトーナメント戦で行われ、リーグ戦上位のチームが有利となる仕組みが組み入れられている。