猫ひろしの本名やマラソンの記録について!オリンピックでの選手名は
出典:gree.jp/neko_hiroshi
お笑い芸人の猫ひろしさんが、カンボジア代表男子マラソン選手として、リオデジャネイロオリンピックに出場が決まったという。
4年前には苦い思い出があるが、今回こそ本当に出場してほしい。
猫ひろしをオリンピックで応援するにあたって、知っておくべき猫ひろしの本名やマラソンの記録について調査した。
※追記8/22
猫ひろし選手は、140名が完走し、15名が途中棄権した中、139位、2時間45分55秒で見事リオ五輪マラソンを完走した。
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猫ひろしの本名とプロフィール
猫ひろしさんの本名は、瀧崎 邦明(たきざき くにあき)さん。
1977年8月8日生まれで現在38歳。リオ五輪がある8月に誕生日なので、最終日に行われる男子マラソンの日には39歳となっている。
身長151センチ、体重49キロ、血液型A型。
家族は妻と長女。
千葉県市原市出身で、千葉県立市原八幡高等学校、目白大学人文学部と進み、現在はWAHAHA本舗所属。
マラソンランナーとしては、プーマランニングクラブ所属。
猫さんのマラソンの指導者は、中島進さん。
猫さんは、2011年11月にカンボジア国籍を取得。
日本は重国籍を認めていないため、日本国籍はない。
妻子は日本籍。
猫ひろしさんは、2011年にカンボジア国籍を取得した際に、名前は猫ひろし改め「チューマルひろし」と言ってた。
カンボジアでは、なんという名前を使っているのだろうか。本名ではなく、チューマルひろしなのだろうか。
それから、オリンピックでは、何と名乗るだろう。オリンピックには本名を使わないといけないのだろうか。
いろいろと謎がある。
猫ひろしさんのマラソン選手としての名前
猫ひろしさんは、マラソン選手としてどの名前を使っているだろう。
マラソンの結果から調べてみたいと思う。
猫さんが出場した直近のレースは、本日2016年6月12日のプノンペン国際マラソン。猫さんは、ハーフマラソンで優勝し日本でも話題となっている。まだ公式サイトに結果表が載っていなかったのだが、アメリカの新聞「The Oklahoman」のサイトにこんな記事が。
出典:newsok.com/
猫ひろしさんの名前が、Neko HiroshiでもKuniaki Takizakiでものっている。
”ジャパニーズカンボジアンのエンターテイナー猫ひろしさん、左、彼の本名はたきざきくにあき・・・”
これではどちらの名前を使っているのか不明。
というかオクラホマ州の新聞に載るっておもしろいですね。
ではその前のレースはというと、2016年2月の東京マラソン。
そのときの結果表での表記がこちら↓。
出典:tokyo-np.co.jp
Kuniaki Takizakiである。本名である。
ただ、他の日本選手が日本語で表記されている中、猫ひろしさんはアルファベット表記となっている。
カンボジア人となって日本語の表記名が法律上の本名ではなくなったのか。
というかおそらく、海外在住の場合は、国籍を問わず英語サイトからしかエントリーできないので、こうなっているだけかもしれない。
国籍はちゃんとカンボジアになっている。
ちなみにカンボジアの公用語はクメール語で、表記にもクメール文字を使っている。
ということはクメール文字の表記が現在の本名ということになるだろうか。
猫ひろしさんのその前の出場は、2015年8月にカンボジアで行われたアンコールエンパイア・フル&ハーフマラソン。
結果表はこちら↓。
出典:angkorempiremarathon.org
こちらは、Neko Hiroshi(猫ひろし)になっているではないか。
国籍はカンボジアだ。
それから、これを見る限り、カンボジアで少なくとも「チューマルひろし」という名は使われていない。猫ひろしだ。
さらにさかのぼって東南アジア競技大会やアジア競技大会を見ると、名前はKuniaki Takizakiとなっていた。
猫ひろしさんは、マラソン選手として、主にKuniaki Takizakiを使用しているが、Neko Hiroshiも使用している。
それから、猫ひろしを使う場合、Nekoを名前、Hiroshiを苗字としている。
とすると、オリンピックでも、どちらの名前も使う可能性がありそうだ。
いや、オリンピックでの選手登録は本名しか認められないような気もする。
これも調べる必要がある。
オリンピックの選手登録名は本名だけか
オリンピックの選手登録名について調べたところ、こんな記載があった。
For all athletes, we distinguish two kinds of names: the full name and the used name.
出典:sports-reference.com
オリンピックではすべての選手に「フルネーム」と「使用名」のふたつがあるのだ。
そしてオリンピックでは「使用名」を使うことができる。
例として、公式の本名が「ジェームス・マイケル・ジョーンズ」という人が、普段「ジミー」として知られているなら、オリンピックでの選手名表記は「ジミー・ジョーンズ」でもよい、というのが挙げられている。
猫ひろしさんにしてみても、猫ひろしと瀧崎邦明では、音的には全くかぶってないとはいえ、ふだん、猫ひろしとしてしられているので、これにあてはまるのではないか。
このような決まりになっているのも、世界にはじつにいろいろな名前があって、本名がものすごーく長い名前であったり、苗字などの概念がなかったりして、オリンピックの公用語となっているフランス語や英語の名前の概念に当てはまらないからだ。
オリンピックでの選手の名前は、この選手がこの人だと個人識別できればよいのだ。できるだけ簡単で間違えない方法で。日本語の名前は正しく読み上げられないことも多いわけだし、猫ひろしのほうが本名よりアルファベット表記も短くわかりやすいといえるだろう。
猫ひろしのマラソンの記録
猫ひろしさんのマラソン歴は2005年からで11年。
これまでの自己ベストは、2015年2月に東京マラソンで出した、
2時間27分48秒
である。
この記録を前回のロンドンオリンピックの記録と比べると、72位の選手と同タイム。
猫さんのこの記録は2月の東京というとても寒い時期に出したものであるが、8月のリオデジャネイロは南半球だから冬、とはいうものの、その気候はというと、最高気温が25度ほどになる。まあまあ暑い。
暑いところでの最近の猫さんの記録は、
2016年5月 カンボジア 2時間44分2秒
2015年8月 カンボジア 2時間46分53秒
2015年6月 シンガポール 2時間42分39秒
となかなか苦戦の模様。
ただし、アジアは湿度も高いが、リオの8月はほとんど雨が降らずさわやかであるらしいから、少しは楽かもしれない。
ところで、オリンピックには、「参加標準記録」というものがあって、この記録を決められた期間に上回らないと、参加が認められない。
リオデジャネイロオリンピックの男子マラソンの参加標準記録は、
2時間19分00秒
???
猫さんはこれを上回っていない。
なのになぜ代表選手になれたかというと、カンボジアに秘密がある。
カンボジアとオリンピック
カンボジア代表として、2012年のロンドンオリンピックに参加した選手は、6人であった。
今回のリオデジャネイロでも6人が参加予定である。
その中で参加資格を満たしたのはテコンドーのSorn Seavmeyさん1人で、5人は「特別枠」での参加だという。
特別枠とはワイルドカードともいう。
これからのスポーツ振興のために、基準を満たした選手とは別に、参加が許された選手たちである。
猫さんも特別枠での参加なのだ。
カンボジアは、1956年に初めてオリンピックに参加した。馬術での参加であった。
以後は1964年と1972年に参加、その後は実に24年後の1996年に参加。以後は毎回参加していて、今回は9回目、96年から数えると6回目の参加である。
これまで参加した選手はすべて合わせて43名。
カンボジアはこれからスポーツを振興していく状況なのである。
猫さんは、カンボジア人の枠を奪ったなどとして批判されることもあるが、カンボジア政府と猫さんが合意したことも多くの人が不思議に思う縁とは言えないだろうか。
実際、不思議な立場にいることで猫さんは世界から注目されることになり、ともにカンボジアも注目されている。
オクラホマの新聞記事になっていることもその証拠である。
猫さんの参加でカンボジアのスポーツがより盛り上がりを見せるといい。
まとめ
猫ひろしの本名は、瀧崎邦明(たきざき くにあき)。
マラソン選手としては、Kuniaki Takizakiも、Neko Hiroshiも両方使っている。
猫ひろしのマラソンの自己ベスト記録は、2時間27分48秒で、リオデジャネイロオリンピックの参加標準記録を満たしていないが、カンボジアの特別枠でオリンピックに参加できる。
おまけ
猫ひろしさんは、オリンピックに出るためにカンボジアに帰化した日本人コメディアンとして、世界で報道されていて、その注目度に少し驚いた。
英語の記事ではどこも、本名ではなく、「Neko Hiroshi」(猫ひろし)として報道している。
カンボジアのリオ五輪代表選手の名前としても、マラソン大会の記事も「Neko Hiroshi」と報道している。
これはほんとうにオリンピックでも猫ひろしで登場するのではないかと思う。
インパクトがあって、カンボジアにとってはビジネス的によい選択なのではないだろうか。
猫さんは、年に数か月はカンボジアで暮らしている。そして、カンボジアで孤児院の子どもたちにオモチャや文房具を送ったり、日本で集めたシューズやTシャツを選手仲間に配布したりしているという。
4年前に一度は心折られ、年齢の壁にもあきらめることなく、カンボジアになじもうとし、オリンピック代表を目指し続けた猫さんは、すごい人だな。
男子マラソンの日程は2016年8月21日(日)午前9時30分~12時30分。
猫ひろしガンバレ!
※追記8/18
やはり両方の名前で載っている。猫ひろし選手。
※追記8/22
タキザキ選手こと猫ひろし選手の結果は以下。5キロ地点では最下位を走っていたが、最後は1位の選手から37分11秒遅れ、最下位から2番目でゴール。完走おめでとう!お疲れさまでした!
ゴールの瞬間を生中継で見たかった。
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