五輪とオリンピックの違いや由来!シンボルマークや色の意味も調べた
オリンピックと五輪は何が違うのだろう。
五つの輪のマークだから五輪だろうか。
オリンピックや五輪という言葉の由来や、オリンピックシンボルマークの五つの輪や色の意味を調べてみた。
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五輪とオリンピックの違い
五輪の由来
日本語で、「五輪」と「オリンピック」は同じ意味である。
「五輪」という表記は、1936年に登場した、オリンピックの日本風漢字表記である。
この語を考案したのは、読売新聞の川元記者。
五輪は、近代オリンピックのシンボルマークである5色で表現した5つの輪と宮本武蔵の『五輪書』の書名を由来として、読売新聞社記者の川本信正が1936年に考案した訳語である。本人は「以前から五大陸を示すオリンピックマークからイメージしていた言葉と、剣豪宮本武蔵の著「五輪書」を思い出し、とっさに「五輪」とメモして見せたら、早速翌日の新聞に使われた」と述べている。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF#.E4.BA.94.E8.BC.AA
新聞の見出しに使うとき、「オリンピック」では6文字あって長い。ゆえに、川本記者は、紙面編集の担当から略せないかと相談された。川元記者は、「五輪」以外にも「国際運動」や「国際運競」などを考えたそうである。
それにしても「五輪」という略は、本当にしっくりくる「名訳」である。
ゴリンという音とオリンが重なっていて、オリンピックの5つの輪のシンボルマークのことをすぐに思い浮かべることができる。
読売新聞に「五輪」の言葉が使われたのは、1936年8月6日のこと。すぐに他の新聞でも使われるようになった。
そして今ではオリンピックを表す日常語となった。
宮本武蔵の「五輪書」は、兵法の書。密教の五輪からとった書名で、五輪とは地・水・火・風・空のことである。
オリンピックの由来
オリンピックという言葉は、英語のolympicから来ている。
オリンピックの公用語はフランス語と英語であるが、フランス語ではオランピックと読む。
英語のolympicは「オリンピックの」という形容詞で、競技会や大会の意味で使う場合は、「(the)Olympic games」または「(the)Olympics」である。
オリンピックという名の由来は、ギリシャの地名オリュンピア。
オリュンピアでは紀元前9世紀から紀元後4世紀にかけて4年に1度競技会・祭典が行われていた。
地図で見るとオリュンピアはここ↓。
ちなみにオリンポス山はもっと北の方にある違う場所である。
古代ギリシアには、ギリシアの神々に捧げる4大競技大祭があったが、オリュンピアの競技大祭が最大のものであった。それがいわゆる古代オリンピック。
19世紀の終わりごろ、歴史書でこのオリュンピアの大祭に感銘を受けたフランスのクーベルタン男爵は、古代オリンピックの復活を思い描き、実現する。それが、現在まで続く近代オリンピックである。
クーベルタン男爵はこの方。
As Games of XXXI Olympiad about to begin, we remember Pierre de Frédy, Baron de Coubertin. https://t.co/HZ2ikHOOlW pic.twitter.com/sRsX0f58in
— Vintage Microstock (@VTGMicrostock) August 3, 2016
”第31回オリンピック大会がもうすぐ始まる。ピエールドフレディ・クーベルタン男爵に思いをはせる”
オリンピックシンボルマークの由来
5つの輪が描かれたオリンピックのシンボルマークも、クーベルタン男爵によって、1912年にデザインされた。
近代オリンピックの20周年であった1914年に発表され、1920年に公式にデビューした。
5つの輪は、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、ユーラシアの5大陸を表し、あらゆる人種や民族の連帯と交流と友好の実現を表現している。
シンボルマークの色の意味は?
シンボルマークの色は、地の色の白と、輪の青、黄、黒、緑、赤の5色を合わせて、合計6色。デザインされた当時の参加国の旗の色が、すべてこの6色で表せたという。
よってシンボルマークの色は、あらゆる人種や民族の象徴と言えるだろう。
5つの輪は5大陸を表しているものの、色は大陸に割り当てられていない。
また、色を使わない1色の5つの輪が使用されることもある。
おまけ 五輪は日本以外でも使う?
使わない。
五輪は日本だけで使われるオリンピックを表す言葉である。
漢字で書かれているが、中国語では使用されない。ちなみにオリンピックを表す中国語を調べて見たところ、奥运会、奧運會、奧林匹克、奥運などが見られた。
音あてであるらしい。
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まとめ
五輪は、日本語でオリンピックを意味する言葉で、オリンピックという言葉を新聞で短く表記するために、新聞記者が1936年に考案したものである。
オリンピックの呼称は、古代オリンピックが行われたギリシアの地名から来ている。
シンボルマークの5つの輪は5つの大陸を表していて、色は国旗の色に多く使われている6色である。