IPAはどこの国?【リオパラリンピック】難民チームの選手たち
リオパラリンピックでは、リオオリンピック同様、国を代表して参加できない状況にある選手たちのための選手団が結成されることとなった。
リオ五輪でオリンピック旗の下に競ったのと同じように、パラリンピックではパラリンピック旗の下に競技する。
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IPAはどこの国?
IPAは、Independent Paralympic Athletesチームの略。
日本では「難民チーム」と報道されているがおそらく短くてしっくりくるからであろう。そのままの意味では「独立パラリンピック選手団」。
IPAに参加できる選手は、避難民(refugee)と政治的亡命者(asylee)。日本語ではどちらも難民で表すことができるので、難民チームで妥当であろう。
リオオリンピックには、独立オリンピック選手団IOAと難民チームROTがあり、難民チームには難民(Refugee)という言葉が使われていたのでちょっと混乱するが、今回のIPAチームは難民や亡命者である状態にスポットを当てたチームである。
こういった状況にある人々について世界がもっと気付いて考えて欲しいという目的がある。
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IPAの選手は誰?
リオパラリンピックのIPAの選手は2人発表されている。
- イブラヒム・アル・フセイン 競泳男子 シリア出身ギリシャに逃れる 27歳
- シャハラッド・ナサジプール 男子円盤投げ イラン出身米国在住
https://www.paralympic.org/news/ipa-team-receives-exciting-welcoming-village
左から3人目がナサジプール選手で、4番目がフセイン選手。
フセイン選手は、もともとオリンピックを目指すシリアの選手であったが数年前に爆弾で右足の一部を失う悲劇に見舞われ現在右足は義足である。フセイン選手はシリアからトルコそしてボートでギリシャに逃れ、選手として再出発。今年はギリシャ国内のリオへの聖火ランナーも務めた。
Syrian refugee Ibrahim Al-Hussein once trained in the Euphrates river, using his home city… https://t.co/tT1KmM7Oez pic.twitter.com/T0WMHpwWVV
— Australia for UNHCR (@UNrefugees) 2016年9月3日
ナサジプール選手は2011年に世界選手権での優勝経験があるということであるが、本人が個人情報保護を申し出ているため詳しいことは分からない。
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