大統領を辞めさせる方法はあるの?【アメリカ選挙】
日本の首相はコロコロ変わるが、そういえばアメリカの大統領は任期満了まで務めているような気がする。大統領は日本におらずどんな決まりになっているのかよくわからないので調べてみた。
大統領を辞めさせる方法はあるのか。
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大統領を辞めさせる方法
私の調べたところによると、大統領を辞めさせる方法はimpeachment「弾劾」という手続きであった。
弾劾は、「だんがい」と読み、意味は、
①罪や不正を暴き責任を追及すること。きびしく人を攻撃すること、
②公務員の罷免手続きの一。広辞苑より
この場合②に当たる。公務員を罷免(ひめん)する手続きのひとつ。罷免の意味は、
職務をやめさせること。免職。
広辞苑より
というわけで、アメリカ大統領の弾劾手続きはどんなものか。
大統領の弾劾プロセス
大統領を弾劾してもいい場合というのは、
- 反逆、収賄、またはそのほかの重大犯罪や非行
がある場合。
まず、下院で過半数が弾劾に同意すると、次に、上院で弾劾裁判が行われる、というプロセスを踏む。
上院での大統領の弾劾裁判では、連邦最高裁判長官が弾劾裁判長として裁判を司り、上院の67人以上の出席議員の3分の2以上の賛成で弾劾が決定、罷免となる。
罷免とはなるが、重大犯罪などで弾劾裁判になったというのに、刑事罰などは科されることはない。
けっこう短く説明できた、と思ったが、実際に行うのはかなり難しい。長い時間と労力と政治的判断が必要なものである。
これまでの判例は
これまで弾劾で辞めさせられたアメリカ大統領はいない。
しかし、弾劾にあった大統領はいる。
アンドリュー・ジョンソン大統領とビル・クリントン大統領である。
しかしながら、どちらものちに上院で放免となった。つまり最終的にはやめさせられなかった。
他には、ジョン・タイラー大統領と、リチャード・ニクソン大統領が弾劾されそうになったがされなかった。ニクソン大統領の場合は下院の決議前に自ら辞任した。
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まとめ
アメリカで大統領をやめさせる方法は、国会議員による弾劾で、下院の過半数で可決したあと上院で弾劾裁判を行うというプロセスである。
これまで弾劾でやめさせられた大統領はいない。
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