ネクストジェンATPファイナルズ2017日程と放送と出場選手【テニス】新ルールが適用される?
テニスシーズンの終わりに、今年から、もうひとつのATPツアーファイナルが始まる。ネクストジェン・ファイナルズである。記念すべき第1回となるネクストジェンATPファイナルズ2017の日程や日本での放送と出場選手について調べた。
また、ネクストジェンATPファイナルズには、驚きの新ルールが適用されるということであるが、果たしてどんなルールなの?
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ネクストジェンATPファイナルズ2017とは
ネクストジェンは「ネクストジェネレーション」のことで、2017年から新しく始まるツアーファイナルの21歳以下版。
若い選手たちに目を向けてもらい、テニスの次世代を盛り上げていこうと企画された大会。
イタリアテニス協会とイタリアオリンピック委員会が主催する。
ネクストジェンATPファイナルズ2017日程と会場
記念すべき第1回ネクストジェン・ファイナルの開催期間は、
- 11/7(火)~11(土)
開催地は、
- イタリア・ミラノ
ミラノと日本の時差は、この時期は
- 8時間
日本のほうが8時間進んでいる。
会場は、ロー地区にある
- フィエラミラノ
ネクストジェンATPファイナルズは、2021年までミラノで行われる。
コートのサーフェスは、
- 屋内ハード
日程は、
- 11/7~9 ラウンドロビン 昼の部:午後2時(日本時間夜10時)夜の部:午後7時30分(日本翌3時30分)
- 11/10 準決勝 午後7時(日本翌3時)
- 11/11 決勝 午後7時(日本翌3時)
ネクストジェンATPファイナルズ2017のルールは新しい
※今回のルールで、最も試合時間が長かったのは、2時間6分26秒、ラウンドロビンのチョンvクインジ戦であった。短かったのは59分55秒、ラウンドロビンでのカチャノフvドナルドソン戦。2時間を超えた試合は2試合のみで、他はすべて1時間台であった。確かに試合時間が決まりやすい。
ネクストジェンATPファイナルズは、本家のATPツアーファイナルと同じように、
- ラウンドロビン→準決勝→決勝
の方式で行われるが、試合のルールがだいぶ変わっている。
不確実な試合時間を、なるべく長引かせないように、サクサク終わらせようという意図のもと次のような新ルールが適用される。
- ベストオブ5セット(3セット先取)
- 4ゲーム先取で1セットを取得
- ゲームカウント3-3ならタイブレーク
- デュースならサドンデス ノーアドバンテージ
- レットなし
- ウォームアップは5分
- サーブは25秒以内
- メディカルタイムアウトは1試合で1人1回のみ
- ラインジャッジなしですべてビデオ判定する
- ベースライン付近以外の観客は試合中自由に移動してよい
- 世界ランキングを決めるATPのポイントは与えられない
見るほうにとっては、トラディショナルなシーソーゲームはもはや期待できない。いつ終わるかわからないという贅沢な楽しみはなくなる。一方で、時間が決まるというのは、効率よく観戦ができるということであっていいような気はするけれど。テニスの楽しみポイントがだいぶ変わるだろう。
ネクストジェンATPファイナルズ2017放送予定
日本で放送・配信を担当するのは、
- GAORA
11/7から毎日生放送。初日には西岡良仁選手がゲスト解説者として参加予定。
GAORAの放送日程はこちら。
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ネクストジェンATPファイナルズ2017出場選手
出場選手は、
- シングルス8名
出場資格がある選手は、2017/10/30(バーゼルとウィーンのあとの月曜日)に21歳以下であって、世界ランキング上位から7名とイタリアからワイルドカードで1名、である。
2017年の出場選手は、
- A.ルブレフ(露) 1997生
- K.カチャノフ(露) 1996
- D.シャポバロフ(カナダ) 1999
- B.コリッチ(クロアチア) 1996
- J.ドナルドソン(米) 1996
- H.チョン(韓) 1996
- D.メドベデフ(露) 1996
- G.クインジ(伊) 1996
※11/6イタリア代表戦を制したのはジャンルイジ・クインジ選手21歳。
補欠選手は
- F.ティアフォー(米) 1998
- S.チチパス(ギリシア) 1998
一番若いのは、カナダのシャポバロフ選手である。
なお、21歳以下でトップ選手はA.ズべレフ選手であったが、ズべレフ選手は本家ATPツアーファイナルへ出場するためこちらには出ない。
uwanosorajikenbo.hatenablog.com
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ネクストジェンATPファイナルズ2017賞金とポイント
ポイントは、適用外。ポイントはなし。
賞金は、総額で1,275,000米ドル(約1億4500万円)。開催地はイタリアであるがドル建て。
賞金の一覧は次の通り。
賞金 補欠 $15,000 試合参加費 $50,000 ラウンドロビン1勝につき $30,000 4位 $50,000 3位 $75,000 準優勝 $125,000 優勝 $225,000 不敗優勝ボーナス $25,000 不敗優勝者 $390,000
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まとめ
ネクストジェンATPファイナルズは、今年最も強い21歳以下の男子テニス選手たちによる1年をしめくくる新しい大会である。2017年は11/7~11の5日間に開催される。出場資格は、21歳以下で世界ランキングのトップ7とイタリアのワイルドカード選手1名の計8名でシングルスのみ。日本での放送はGAORA。
ネクストジェンATPファイナルズでは、試合を長引かせないため、4ゲーム選手で1セット取得、ノーアドバンテージゲーム、レットなし、などを採用。また人間のラインジャッジをなくしてラインはすべてビデオ判定をする。
おまけ
これと似たルールのFAST4というルールの試合を見たことがあるが、実はそんなに早く終わらなかった。というのも、エクシビションマッチだったからかもしれない。ラインは、異議をとなえるとスクリーンに映し出されてみんなでどっちだーどっちだーと音楽付きでためにためてから見る、とかあって途中から正直うざくなった。長引く原因のひとつ、ラリーが続くことは止められないし。あとは、エンタメ用に、コーチがコート横にいてアドバイスしたりアンパイアに発言できたり、ここぞというときにダブルポイント宣言をしたりできるというルールがあった。最初のうち楽しめるけれど、頻繁に繰り返すから、もうそういうのいいから、本気ショットが見たい、って思っちゃったのだった。
ちなみにマイクがあるのは進行役とアンパイアだけで、選手やコーチの声は聞こえないのが多かったし、コーチは客席に背を向けていて表情とかはわからなかったのだが’、その後有明で開催されるエンタメテニスでは選手たちがマイクをつけてサービスいるのを見て、その演出のほうがおもしろいなと思った。
それから屋内だと観客はどんどん寒くなってしまうということも分かった。
あの時の選手たちは楽しそうだっただろうか。どうかな。わたしは正直ちっとも試合にのめりこめなかったし、途中で飽きてしまって、エクシビションマッチに行くのはもうやめようと思った。
ファイナルズでは、客席が動いていいということだけれど、これって選手の視界にはあまり入らないのだろうか。世界のトップ次世代選手たちの大会ではあるが、ポイントはつかない。これって選手にとってモチベーションはどうなのだろうか。賞金は勝敗によって違うからがんばるかなあ。
選手のことではなくて周辺かもしれない新しいルールについてばかり考えてしまったが、新ルールはテニスの発展とか革新とかイノベーションとか宣伝しているので、いやいやそれってお金儲け的にはってことだよねと思ってしまうのは短絡的すぎるだろうか。
確かに、今年はトップ選手たちの故障、離脱が相次いでいて、試合時間を短くすることは負担軽減のために重要なことなのかもしれない。新しいルールは最初はいまいちでもだんだん洗練されていってより効果的なルールに発展していくのかもしれない。
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