ウィンブルドン2018の賞金とポイント一覧【テニス】新しい没収ルールとは
ウィンブルドン2018の賞金は、総額3400万ポンド、日本円にして約50億円、昨年比7.6%増と発表された。一番伸び率がよかったのはどの種目だろうか。また、今年からは賞金に新しいルールが適用になったそうだが、どんなルール?
そして、選手たちのランキングを左右するポイントは、どのような配分になっているのか。ウィンブルドン2018の賞金とポイントを一覧にした。
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ウィンブルドン2018優勝賞金とポイント
ウィンブルドンの賞金は男女同額である。
賞金額 | 昨年比 | 日本円 | ポイント | |
シングルス | 225万ドル | 2.3%増 | 約3億2800万円 | 2000 |
ダブルス | 45万ドル | 12.5%増 | 約6600万円 | 2000 |
混合ダブルス | 11万ドル | 10%増 | 約1600万円 | ー |
車いすシングルス | 4万ドル | 25%増 | 約580万円 | 800 |
車いすダブルス | 1万4000ドル | 16.7%増 | 約200万円 | 800 |
最も高額なシングルスの賞金額は、225万ドル、約3億2800万円。昨年は220万ドルで5万ドルの増額であるが、伸び率にするると2.3%と小さい。昨年はい昨年と比べて20万ポンド、10%増であった。
ダブルスの賞金は、一組当たりの額で、一人ならその半分である。
混合ダブルスの賞金は、今年は10%増加した。昨年、一昨年と混合ダブルスの賞金は据え置きだった。
ポイントは、シングルス、ダブルスともに2000ポイント。
ウィンブルドン2018賞金総額
賞金総額は、
- 3400万ポンド 約50億円
昨年の総額は3160万ポンドで、7.6%上昇。昨年は一昨年と比べて12.5%の増加だったから、ちょっと減速である。
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ウィンブルドン2018賞金とポイント一覧
シングルス
賞金 | 増加昨年比 | ポイント | ||
優勝 | £2,250,000 | 約3億2800万円 | 2.3% | 2000 |
準優勝 | £1,125,000 | 約1億6000万円 | 2.3% | 1200 |
準決勝 | £562,000 | 約8200万円 | 2.2% | 720 |
準々決勝 | £281,000 | 約4100万円 | 2.2% | 360 |
4回戦 | £163,000 | 約2400万円 | 10.9% | 180 |
3回戦 | £100,000 | 約1500万円 | 11.1% | 90 |
2回戦 | £63,000 | 約920万円 | 10.5% | 45 |
1回戦 | £39,000 | 約570万円 | 11.4% | 10 |
予選勝者 | ー | ー | 25 | |
予選3回戦 | £19,500 | 約280万円 | 11.4% | 16 |
予選2回戦 | £9,750 | 約140万円 | 11.4% | 8 |
予選1回戦 | £4,875 | 約71万円 | 11.4% | 0 |
1~4回戦までは、10%以上増加し、シングルス全体では7.1%増。
ダブルス
賞金 | 増加昨年比 | ポイント | ||
優勝 | £450,000 | 約6600万円 | 12.5% | 2000 |
準優勝 | £225,000 | 約3300万円 | 12.5% | 1200 |
準決勝 | £112,000 | 約1600万円 | 12.0% | 720 |
準々決勝 | £56,000 | 約820万円 | 12.0% | 360 |
3回戦 | £29,000 | 約420万円 | 9.4% | 180 |
2回戦 | £17,750 | 約260万円 | 7.6% | 90 |
1回戦 | £11,500 | 約170万円 | 7.0% | 0 |
ダブルスは、優勝から準々決勝までが12%以上増加し、1回戦の伸びが一番低かった。ダブルス全体では10.3%増。
混合ダブルス
賞金 | 増加昨年比 | ||
優勝 | £110,000 | 約1600万円 | 10.0% |
準優勝 | £55,000 | 約800万円 | 10.0% |
準決勝 | £27,500 | 約400万円 | 10.0% |
準々決勝 | £13,750 | 約200万円 | 14.6% |
3回戦 | £6,500 | 約95万円 | 8.3% |
2回戦 | £3,250 | 約47万円 | 8.3% |
1回戦 | £1,625 | 約24万円 | 8.3% |
混合ダブルスは昨年はすべて据え置きだった賞金が、今年は全体で10.1%増加した。
混合ダブルスはポイントなし。
車いすシングルス
賞金 | 増加昨年比 | ポイント | ||
優勝 | £40,000 | 約580万円 | 25.0% | 800 |
準優勝 | £20,000 | 約290万円 | 25.0% | 500 |
3位 | £13,000 | 約190万円 | 18.2% | 375 |
4位 | £8,500 | 約120万円 | 13.3% | 100 |
車いすシングルスは全体で20%と他部門よりもよい伸び率であるが、昨年は33.3%の伸びでもっとよかった。
車いすダブルス
賞金 | 増加昨年比 | ポイント | ||
優勝 | £14,000 | 約200万円 | 16.7% | 800 |
準優勝 | £7,000 | 約100万円 | 16.7% | 500 |
3位 | £4,500 | 約66万円 | 28.6% | 100 |
車いすダブルスは昨年は据え置きだったのが、今年は、全体では20%伸びた。
■一番伸び率が良い種目は
伸び率一番高いのは、28.6%の車いすダブルス3位。
■一番伸び率が低い種目は
伸び率が一番低いのは、シングルスの準決勝と準々決勝で2.2%。
賞金の引用元は、wimbledon.com、ポンドのレートは7/4グーグル調べ。
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ウィンブルドン2018賞金の新しいルール
新しいルールは賞金没収と配分のルールで男女シングルスで適用される。主な内容は次の通り。
- 現場にいて、本戦入りしている選手で、故障のある選手は、ドロー前日に棄権した場合、1回戦敗退の場合の賞金の50%が受け取れる
- 繰り上がったラッキールーザーは、残りの50%が1回戦の賞金となる
- 故障がありながら出場し、棄権した場合、プロ選手としてのスタンダードに見合わない試合をしたと判断し賞金を没収する可能性あり
- このルールーが適用されるのは、1年でグランドスラム2回まで
これらのルールは、今年1月の全豪オープンから採用されていて、全グランドスラムで適用される。
全豪オープンでは、M.ズべレフ選手がチョンヒョン選手との1回戦を途中棄権し、罰金初適用となった。額は1回戦敗者の賞金6万ドルの75%にあたる4万5000ドルと大きかった。
■何のためのルール?
故障中の選手が無理に試合に出ないようにするため
昨年の大会では、1回戦での途中棄権が続出し問題となった。男子シングルスでは合計10名中7名が1回戦での棄権だった。
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まとめ
ウィンブルドン2018の賞金は、全体で7.6%増の3400万ポンド。今年は最も高額なシングルス優勝賞金の増加率は2.3%に留まり、昨年と比べると、混合ダブルスや車いすのダブルスでの増加が目立った。
また、2017年のウィンブルドン1回戦棄権多発問題を受け、2018年から適用となったグランドスラムの新ルールにより、シングルス本戦では故障のある選手が無理して出場しないよう、条件を満たしてドロー抽選前に棄権すれば、1回戦の賞金の半分が支給されることになった。
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