テニスのミルマンvs錦織圭との対戦成績は?【全米オープン2018】フェデラーを破ったオーストラリアの世界55位
酷暑のニューヨークで開催中の全米オープンテニス2018、男子シングルスの4回戦で、世界ランキング2位のロジャー・フェデラー選手が、55位のジョン・ミルマン選手にまさかの敗退を喫した。会場のみならず世界も激震。ジョン・ミルマン選手とはいったい誰?そして錦織選手との対戦成績は?
"I'll remember this for a long, long time..."
— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2018年9月4日
John Millman reflects on the biggest win of his career at the #USOpen.
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"このことはずっとずっと忘れないだろう・・・ジョン・ミルマンは全米オープンでの自身の最大の勝利を振り返った"
錦織vsミルマンの対戦成績
錦織選手とミルマン選手は、2016年のリオ五輪と今年のマイアミで対戦。戦績は、
- 錦織 2-0 ミルマン
どちらもハードコートでの対戦。
- 2018 マイアミ ハード 錦織 76(4) 46 63 2時間51分
- 2016 リオ五輪 ハード 錦織 76(4) 64 1時間38分
ジョン・ミルマン選手とは?
usopen.org
ミルマン選手は、1989年6月オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン生まれの29歳。
現在の世界ランキングは55位で、自己最高は、2018年7月の49位。オーストラリア男子選手としては4位。
ミルマン選手の地元で毎年年始に行われるブリスベン国際では、熱い声援が送られるが、本戦で初勝利を挙げたのは、参加4回目の2013年のこと。この時、地元紙は、”ミルマニア”と題して初勝利を祝福した。相手は、伊藤竜馬選手であった。2回戦ではマレー選手と対戦し、その地元人気ぶりにツイッターでも世界中で話題となった。
これまで、フェデラー選手と唯一対戦したのもブリスベン国際、2015年の2回戦であった。
ミルマン選手は、2013年5月から肩の故障のため1年ほどツアーを離脱。その間はブリスベンの金融関係のオフィスでスーツを着てアルバイトをしていたという。
身長183㎝、体重79キロ、右打ち、バックハンドは両手打ち。
4歳の頃からテニスを始め、プロ転向は2006年。ATPツアーでの優勝はまだない。
■全米オープンでのこれまでの成績は?
全米オープンの本戦出場は、今回が4回目。これまでの最高成績は、2017年の
- 3回戦進出
グランドスラム全体でも、その2017年の全米と2016年の全豪の3回戦出場が最高成績であったので、今回は、自身初のグランドスラム準々決勝進出となる。
■家族は?
couriermail.com.au
ミルマン選手の家族は、両親と3人の姉、そして妹がひとり。ミルマン選手は5人きょうだいの下から2番目で唯一の男子。
父のロンさんは、テニスセンターのオーナーで小学校の教師、母ショウナさんは教師をしている。一家は趣味で牛とミニ馬を飼育しているそうである。
姉たちが、テニスをしていたことがきっかけで、ミルマン選手もテニスを始めたのだという。
ところで、クリアメイル紙によると、ミルマン選手の家族は、今回の大金星となった全米オープンのフェデラー戦を誰一人、生で見ていなかったそうである。
とはいえ、息子の勝利を知った父は、次のジョコビッチ戦を見るために、ニューヨークへ行くそうである。
■使用ラケットは?
ラケットは、
- テクニファイバー Tファイト XTC
ウェアとシューズは、
- ロット
lotto ロット テニス&その他のラケット競技 男性用シューズ スニーカー lotto stratosphere-iii-clay
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■フェデラーに勝利の感想は?
ミルマン選手は、
ちょっと信じられないけど。フェデラーが本調子ではなかったのは理解してる。少し罪悪感を覚えた。
会場の雰囲気に序盤は圧倒されていて好調とは言えなかったが、試合が進むにつれてノッてきた。
と述べた。
一方のフェデラー選手は、
暑さで呼吸が苦しくて、試合が終わった時はうれしかった。
ミルマンは世界でも湿度の高いブリスベン出身だからうまく対応できていたね。
と話した。
■ミルマン選手は暑さに強いの?
ミルマン選手は、オーストラリアのブリスベン出身で、現在もブリスベン在住。ブリスベンの緯度は、約27度で日本では沖縄県のあたり。
ブリスベンは、オーストラリア大陸東海岸のちょうど真ん中あたり。
次の図は、オーストラリアの気象庁による気温と湿度による区分で、ブリスベンはWam Humid Summer(温暖湿潤の夏)というところに分類されている。
bom.gov.au
ケッペンの気候区分では、ブリスベンはCfaで温暖湿潤気候。東京など日本の多くの地域と同じ区分である。
つまり、湿度が高い。夏はそうとう蒸し暑い。
蒸し暑いのには、日本人と同じくらい慣れてると言っていいだろう。
対するフェデラー選手は、スイスのバーゼル出身。夏の気温は25度ほどで快適である。
■次戦の相手ジョコビッチ選手との対戦成績は
ミルマン選手はこれまで、1度だけジョコビッチ選手と対戦したことがある。それは今年2018年のクイーンズクラブ、芝コート。
結果はジョコビッチ選手が62 61のストレートで勝利。
- ミルマン 0-1 ジョコビッチ
ハードコートでの対戦は初めて。
■ミルマンvsフェデラー4回戦の結果をおさらい
- ミルマン 36 75 76(7) 76(3) フェデラー
3時間35分
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まとめ
全米オープン2018のシングルス4回戦で、フェデラー選手を破ったミルマン選手は、オーストラリアのブリスベン出身、29歳。世界ランキング自己最高は49位で、フェデラー選手との対戦は2015年のブリスベン以来2回目であった。
フェデラー選手は暑さに参って本調子が出ず、高温多湿の環境に暮らしてきたミルマン選手は試合が進むにつれ調子が上がり、逆転勝利の大金星をあげることとなった。
錦織選手と戦績は、錦織選手が2勝0敗。
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