東京五輪2020マラソン代表枠は何人?いつどのように決まるのか
2020年に東京で開催される夏季オリンピック、日本は開催国となるわけだが、マラソンの代表選手は何人選ばれるのだろうか。毎回、代表選考についてはいろいろともめているが、今回はどのようにして決まるのか。そして決まるのはいつか。
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- 東京五輪2020マラソン代表枠は何人?
- 東京五輪2020マラソン代表枠はいつ決まる?
- 東京五輪2020マラソン代表枠を決めるのは誰?
- 東京五輪2020マラソン代表選考の選考基準
- MGC出場権を獲得獲得するには?
- 東京五輪2020マラソン代表選考のスケジュールまとめ
※2020/3/8追記 男女とも3人目の代表選手が決定
※2019/9/15追記 代表枠男女各2枠が決定。
男子:中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、大迫傑(ナイキ)
女子:前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)
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東京五輪2020マラソン代表枠は何人?
- 男子3名
- 女子3名
2016年のリオ五輪でも男女3名ずつであった。
東京五輪2020マラソン代表枠はいつ決まる?
- 1回目:2019年9月15日 男女各2名
- 2回目:2020年春(3月の見込み) 男女各1名
1回目の2019年9月15日は、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」という「代表選考レース」を開催し、男女各2名ずつを決定する。
2回目は、2019年冬から2020年春にかけて実施される男女各3つのマラソン大会の記録で、男女各1名ずつを決定する。これは「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」と名付けられている。
東京五輪2020マラソン代表枠を決めるのは誰?
代表選手や代表選考基準などマラソンの代表枠を決めるのは、
- 日本陸連(日本陸上境地連盟、JAAF)
日本陸連は、日本の陸上競技統括団体である。日本国内の競技会主催、記録の公認、規則の制定、国際大会への日本代表選定などを行っている。
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東京五輪2020マラソン代表選考の選考基準
今回の東京オリンピックのマラソン代表選考は、これまでうやむやだと批判された決定方法の基準が明確になり、その方法は日本陸連の公式サイトで公開されている。
今回の選考基準となるのは、
の2つ。
■代表選考レース「MGC」とは?
「MGC」とは、今回から新たに設けられた代表選考レースで、
- マラソングランドチャンピオンシップ 略してMGC
と名付けられた。「MGC」に出場するには、「MCGシリーズ」に指定された大会に出場し、条件を満たさなければならない。MGCシリーズについては後述。
■MGCで代表枠入りする条件
MGCで男女各2枠が決定する。
代表枠入りとなる条件は、
MGC派遣設定記録は、2017/8/1~2019/4/30の期間の国際陸連が世界記録を公認する大会での、
- 男子:2時間5分30秒
- 女子:2時間21分00秒
----2019/4/7追記---
国際陸連は、東京五輪の出場資格獲得方式を2019/3/10に発表した。それによると、陸上全体では、半数が参加標準記録で、半数が世界ランキングから出場資格が与えられるということである。
また、出場人数を絞るため、参加標準記録がリオ五輪時に比べて厳しくなり、マラソンでは、2019/1/1~2020/6/29のあいだに、男子:2時間11分30秒、女子:2時間29分30秒以上の記録を出さなければならない。
日本陸連が設定しているMGC派遣設定記録はこのタイムを上回るものであるが、MGCでの優勝タイムがそれよりも遅かった場合など、MGCで決定しない可能性がある。
---追記ここまで
■「MGCファイナルチャレンジ」とは?
「MGCファイナルチャレンジ」とは、男女各最後の1名の代表枠をかけたいわば敗者復活戦。MGC後に行われる日本陸連指定の男女各3大会での結果が選考対象に加えられる。
■MGCファイナルチャレンジで代表枠入りする条件
代表枠入りとなる条件は、
- 「指定された大会」で「MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録」を突破した記録最上位者。ただしMGCシリーズで完走するかMGC出場資格がなければならない
- 上記の条件を満たす選手がいない場合は、MGCで2位または3位で代表枠入りしなかったほうの選手
MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録は、2019年5月に発表の予定。
審査対象となる3大会とは、2019年冬~2020年春に行われる次の大会。
男子
女子
- さいたま国際マラソン 2019年12月予定
- 大阪国際女子マラソン 2020年1月予定
- 名古屋ウィメンズマラソン 2020年3月予定
男女とも最後の大会終了時点で即時、代表選手が決定する。
である。選考基準は、あらかじめ日本陸連によって設定・発表されている。
というわけで、東京五輪2020マラソンの代表枠入りするためにはまず、「MGC」を目指すことになる。
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MGC出場権を獲得獲得するには?
MGC出場権獲得には、次の2つの方法がある。
1. MGCシリーズでMGC出場権を獲得
「MGCシリーズ」は、日本陸連がそう指定した2017年夏~2019年春に行われる9つのマラソン大会。
「MGCシリーズ」に指定された大会は男女別で次の9大会。期間が2シーズン分なので、各大会2回ずつ。
男子 5大会
- 福岡国際マラソン 2017/12/2、2018/12/2
- 東京マラソン 2018/2/25、2019/3/3
- びわ湖毎日マラソン 2018/3/4、2019/3/10
- 別府大分毎日マラソン 2018/2/4、2019/2/3
- 北海道マラソン 2017/8/27、2018/8/26
女子 4大会
- さいたま国際マラソン 2017/11/12、2018/12/9
- 大阪国際女子マラソン 2018/1/29、2019/1/27
- 名古屋ウィメンズマラソン 2018/3/11、2019/3/10
- 北海道マラソン 2017/8/27、2018/8/26
満たすべき設定記録は次の通り。
jaaf.or.jp
2. ワイルドカードで出場権を獲得
ワイルドカードを得る条件は、
- 国際陸連が世界記録を公認する2017/8/1~2019/4/30の間に開催される大会で、男子:2時間8分30秒以内、女子:2時間24分00秒以内の記録、または上位2つの記録の平均が、男子:2時間11分00秒以内、女子:2時間28分00秒以内であること
- 世界陸上2017ロンドンで8位入賞
- アジア大会2018ジャカルタで3位入賞
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東京五輪2020マラソン代表選考のスケジュールまとめ
時間的なスケジュールとしてまとめると、今回の代表決定の流れは、次のようになる。
①「MGCへの出場権」獲得期間 2017年8月1日~2019年4月30日
↓
②「MGC 」(男女各2名ずつ決定) 2019年9月15日
↓
③「MGCファイナルチャレンジ」 (男女各1名ずつ決定) 2020年3月