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新天皇即位の海外の反応!英米仏そして中国はどう伝えたか

令和が始まった。ヤフーニュースには令和の初日の出の写真も載っていた。4/1の新学期に続き、5/1も新しいことが始まった。海外ではどのように伝えられたのだろう。新聞の反応を調べてみた。

イギリス BBC

イギリスBBC放送のワールドニュースの見出しは、

Japan's new Emperor Naruhito succeeds father Akihito

 ”日本の新なるひと天皇が父あきひとを継いだ

日本にいると、天皇陛下とか皇太子さまとか報道されているし、名前は漢字で書かれているので、なんというお名前なのかあまりなじみがないが、英語圏では、名前が報道される。日本に興味のある海外の人のほうが日本人よりも名前を知っているかもしれない。

天皇については、

The emperor in Japan holds no political power but serves as a national symbol.

” 日本の天皇は、政治的権力を持たず、国の象徴としての役割を果たす

と紹介しています。

その後、「儀式はいつ行われるのか」とか、「新天皇について我々が知っていること」とか「天皇家の家系図」などが紹介され、「日本の君主制はなぜ重要なのか」という内容にも踏み込んでいる。

 

アメリカ ニューヨークタイムズ

Emperor Akihito Abdicates, and a New Era Arrives in Japan

 あきひと天皇が退位、そして新しい時代が始まる

5/1日本時間朝の時点でニューヨークタイムズに載っている記事は、昨日の退位式の模様のものである。

式典の写真と、まだ愛子さまが赤ちゃんの頃の新天皇家族の写真が載っている。

記事では、主に新旧天皇の個人的な考え方について言及している。

日本では、新聞は、天皇を個人として扱わず、個人として扱うのは週刊誌であるように思う。このあたりも日本とアメリカの違いってことだろうか。

フランス ルモンド

今朝のルモンドのサイトには日本に関する記事が国際ページの中に2つあった。

ひとつは、

Au Japon, il n’y a pas de débat sur les fonctions de l’empereur

”日本では、天皇制について議論はない

もうひとつは

Quel bilan pour Akihito, l’empereur du Japon qui a abdiqué après trente ans de règne ?

 ”30年の治世を経て退位した天皇あきひとはどうなるのか

でした。

どちらも読者の質問に答えるという形で記事を展開している。中では第2次世界大戦のことや天皇の行動や意見が日本社会に与える影響、宗教としての神道についても書かれている。

フランスでの日本の天皇は政治に結びついている存在なのかなと感じた。英語でもフランス語でも天皇と皇帝は同じ単語。確かに、皇帝って言われたら、日本語でも権力者なんだって感じる。ほかの訳語ないんだろうか。

中国 中国新聞網

日本德仁天皇5月1日即位,开启“令和”时代

”日本の徳仁天皇は5月1日に即位し、「令和」時代を迎えた

中国の新聞は令和が入っています。元号が見出しに入ったのは中国だけ。今ではもう中国で元号は使われていないけれど、漢字だし、なんとなくなじみがあるのだろうか。記事の中には平成も昭和も出てくる。

令和の意味についても再度述べられている。

そしてこの縁起のいい日に、多くの婚姻届けが出され、結婚式が行われる予定になっていることを紹介している。これはほかの新聞にはない視点。

また、新宿アルタのモニターに前天皇陛下が映し出されている街の様子の写真が採用されている。

安倍首相の発言も紹介されていて、日本が直面する社会問題についても触れています。

この記事がほかの国の記事と比べて日本の報道と一番近い内容が書かれているように感じた。日本に暮らして日本語もよくわかる人が書いているのだろう。やはり中国は近くの国なんだなあ。

感想

各国読者の興味は違うところにあるんだなと感じた。イギリスの報道がいちばんニュースぽかった。形式的と言えばそうかもしれないが、基本的な知識をきっちり押さえているといったかんじ。また、どの国の新聞も天皇の名前を載せている。日本ではここは違う。名前はあまり見ない。

ちょーざっくりいうと、アメリカ人は個人に興味があって、フランスでは政治に興味があって、中国では国民の暮らしに興味があるってことかな。

このあと即位の儀式の模様も世界で報道されるだろう。これは日本人でもその珍しさに興味があることだろう。

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