東京アラートとは何?発動の基準とは
東京都は、新型コロナに関して「東京アラート」なるものを発動する場合もあるとしている。「東京アラート」っていったい何?どんな基準で発動されるの?発動するとどうなるの?
東京アラートとは
東京アラートとは、
- 新型コロナ感染拡大の兆候を把握した場合に、都民に警戒を呼び掛ける、東京都独自の対策
である。
ざっくり言うと、東京のコロナ感染状況が悪化してるよーという東京都からのお知らせのこと。
そして、新型コロナの流行で休業要請が出ている段階から、新しい日常が定着した社会の構築へと乗り越えていくための、東京都が作成した緩和策ステップ(ロードマップ)の一機能である。
アラートはどうやって知らせる
東京アラートが発動されると、
- レインボーブリッジを赤くライトアップ
- 都庁舎を赤くライトアップ
- 都のホームページで周知
ということである。特に言及されていないが、おそらくツイッターなどのSNSでも告知されるであろう。
東京アラート発動の基準
基準となる指標は7項目あり、そのうち3つに目安となる数値が設けられている。
以下の表の「緩和・アラート」のところである。
出典:東京都 東京都のロードマップはこちら。
①新規陽性者が、20人/日未満
②新規陽性者における接触歴不明率(感染経路がわからない人)が、50%未満
③週単位の陽性者増加比が、1未満 (前の週より少ない)
いずれも、週平均で1日当たりの数値である。
このほかに検討する指標は、
④重症患者数
⑤入院患者数
⑥PCR検査の陽性率
⑦受信相談窓口における相談件数
東京アラートは、①②③のうち一つでも目安の数値を超えた場合に、他の指標と勘案して、発動するかどうかを判断する。
東京アラートが出るとまた休業要請なの?
東京アラートは、警告であり、休業再要請の前段階。
だから営業が緩和されたものが、休業になるということではない。
再休業要請は、上の表の右側の「再要請」の下にある目安の数値に達した時に検討される。
アラートが出たら、ひとりひとりが、改めて警戒を強め、できることをするという状況である。各業界が定めるガイドラインを徹底的に守ること、感染者を増やさないよう最大限の対策をすることなどができることといえるだろう。
東京都のロードマップはこちら。
まとめ
東京アラートとは、東京都が、現在のコロナ自粛状況から脱していくためのロードマップにある機能で、感染状況が悪化した時に都民に呼び掛ける警告である。発動には7つの指標があり、そのうち新規陽性者と感染経路の不明率、前週からの増加比に目安となる数値が設けられている。