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芥川賞の正賞が懐中時計の理由はなぜでブランドは?賞金額はいくら

日本の文学賞である芥川賞は、毎年2回発表され、大きく報道されるイベントとなっているが、その正式の賞、正賞は、受賞者の名前が刻まれた銀の懐中時計である。いったいなぜ懐中時計なのか。また懐中時計はどこのブランドの物なのか。
副賞としては、賞金が贈られるが、その額は?

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芥川賞の正賞が懐中時計の理由

芥川賞の正賞が懐中時計である理由は2つ。

  1. 正賞は記念に残る品物であるべきだから
  2. 賞の創設当時、受賞を目指す新人作家は貧しく、懐中時計は高価で効果的な質入れ品だったから

芥川賞を創設年は1935年、日本の年号に直すと昭和10年。第2次世界大戦よりも前のことであった。賞を創設した人物は、芥川龍之介の友人で、雑誌「文芸春秋」を創刊した菊池寛。菊池寛は実業家であるとともに小説家、劇作家、ジャーナリストでもある。

当初、菊池寛は、芥川賞で贈るものを賞金だけと考えていたそうであるが、盟友の佐佐木茂索による「記念に残る品物を」との進言によって、正賞が銀の懐中時計になり、副賞として賞金が贈られることとなった。

また、記念に残る品物として懐中時計が選ばれたのは、当時は懐中時計が高価で、お金に換えることができるものであったから、と言われている。

芥川賞の正賞・懐中時計のブランドは

2018年現在の芥川賞懐中時計のブランドは、

  • 銀座和光

ツイートにもあるように、前はその都度見繕っていたため、モバード、ロンジン、オメガ、そしてセイコーなどブランドはばらばらであった。

それから、記念に残る品物、として裏面には、「第●回芥川賞 贈 ●●君」と刻まれている。

写真では、縦書きであるが、テレビで映されていた2015年の又吉さんのものは横書きだった。

ところで、和光謹製の懐中時計の価格はどれくらいなのか。

和光のサイトには、芥川賞と全く同じデザインものは載っておらず、文字盤が違うデザインの「銀製 提げ時計」が、21万6000円。

 

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芥川賞の賞金額は

2018年現在の賞金額は、

  • 100万円

この額は、1988年下期の第100回目から変わっていない。

また、1998年上期の第99回の賞金は、50万円で、このとき一気に2倍になった。

1935年の第1回のときの賞金は、500円、これは1944年の第20回まで続き、その後戦争で一時受賞休止。復活した1949年、第21回には、一気に100倍の5万円となった。

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まとめ

芥川賞の正賞が懐中時計であるのは、記念のためと賞の創設当時の受賞者候補の経済状況を考えて換金しやすいものであるため。
2018年現在の時計のブランドは和光で、副賞の賞金額は100万円。

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