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OARとはどこの国?【平昌五輪2018】

ピョンチャンで開催の冬季オリンピックには、OARという国名コードがあるのだけれどいったいどこの国なのか。何の略?

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pyeongchang2018.com

 

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OARとはどこの国?

OARは、「Olympic Athelete from Russia(オリンピック・アスリート・フロム・ロシア)」の略で、つまりはロシアの選手である。

ロシアの通常のオリンピックでの国名コードは、「RUS」。しかしながら今回は「ロシア代表」ではなく「ロシアからのオリンピック選手」として出場する。

ロシア人の選手団であるが、どこの国でもない。

なぜロシア代表ではないの?

なぜロシア代表ではないのか。それは、

  • IOC(国際オリンピック委員会)が、ロシア選手団の平昌五輪への参加を認めなかったから

なぜ認められなかったのか。それは、

  • ロシアが組織的なドーピングを行ってきたから

ロシアが2011年から4年間にわたり、国家ぐるみで選手に対するドーピングを行ってきたと、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が報告していた。

もちろんロシア側は否定している。

IOCは2017/12/5にスイスのローザンヌで理事会を開き、ロシア参加を認めないことを決定。トーマス・バッハIOC会長は、

  • 信用を損なった出来事にけじめをつける

と述べ、ロシア国内のロシア・オリンピック委員会を資格停止にした。

ただし、潔白な選手は、厳格な条件を満たした場合、個人の資格で国家を代表しない「中立選手」として参加できる、という救済措置がとられることとなった。

それが、「OAR」(ロシアからのオリンピック選手団)である。

ロシア代表と何が違うの?

選手自身は同じであるが、立場が違う。

  • ロシア国家を代表していない
  • ロシア国旗を使えない
  • ロシア国歌を使えない

よってユニフォームや金メダルを取った時に流れる曲や掲げられる旗は、一切ロシアのものを使用しない。代わりにIOCがOARのためにデザインしたユニフォームやロゴ、そして五輪旗と五輪参加が使用される。

ロゴは↓↓。

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olympic.org

 

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OARで出場する選手は何名?

※追記 スピードスケート女子のオリガ・グラフ選手が、他の選手が承認されなかったことから団体のパシュートに出られないなどとして出場を辞退し、168名となった。

競技 男子 女子 合計
アルペンスキー 3 2 5
バイアスロン 2 2 4
ボブスレー 6 4 10
クロスカントリー 7 5 12
カーリング 1 6 7
フィギュアスケート 7 8 15
フリースタイルスキー 10 12 22
アイスホッケー 25 23 48
リュージュ 7 1 8
ノルディック複合 1 0 1
ショートトラック 3 4 7
スケルトン 2 0 2
スキージャンプ 4 4 8
スノーボード 9 7 16
スピードスケート 1 2 3
合計 88 80 168

※1/30追記 OARで出場するロシア選手は、169名が国際オリンピック委員会に承認された。フィギュアスケート女子のメドベージェワ選手やザギトワ選手も含まれている。
ーー追記ここまでーー

選手数は今のところ未定。女子のカーリングやアイスホッケーなど出場が決まっている競技もあり、100名くらいは出場するのではないかと言われているが、最終人数は1/28の締め切りまでわからないらしい。

前回のソチ五輪でロシアは232名の選手が出場している。

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まとめ

OARはどこの国でもなく、個人資格で参加するロシア人の選手のこと。ロシアが組織ぐるみのドーピング疑惑で国際オリンピック委員会からオリンピック参加資格を停止されているからである。
ロシア人選手であっても、条件を満たす潔白な選手については、個人で参加する中立選手としての参加を認めたため組織された。中立選手なので、ロシアを表す国旗や国歌は使えない。

 

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