ウィンブルドン賞金一覧!ダブルスや準優勝と予選も 2016年日本円では去年より少ないって本当か
テニスのウィンブルドン、2016年も盛り上がって来た。2016年は賞金総額昨年比5%増、シングルスの優勝賞金では6.4%増と、今年もまた確実に増額しイベントの格をアピールしている。
超高額なシングルス優勝賞金については、毎年ニュースになるが、では、決勝で争った準優勝者の賞金はどうなっているだろう。
女子の部には日本選手も6人が参加するダブルスではどうだろう。
まずは賞金内訳一覧を調査した。
次に、ウィンブルドンの賞金は、イギリスの通貨・ポンド建てである。
ご存じの通り、ウィンブルドン本戦直前に行われた国民投票の結果が、世界を激震させたわけだが、ポンドにも大打撃を与えることとなった。
これって日本に暮らし、日本円として使う日本選手にとっては、かなり残念なことになっているような。
調査してみた。
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ウィンブルドン2016賞金一覧
ウィンブルドンの賞金は、公式サイトのこちらに発表されている。
ウィンブルドンの賞金総額はこんな風に増えている。
https://twitter.com/AlexandreDEREY/status/725411981780475905
セクションごとに見て行こう。
ウィンブルドンの本戦では、男女とも賞金が同額である。
シングルス
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
数字は、
「1人当たりの賞金」、「合計」、「昨年比」
の順で並んでいる。
厳しいことに、優勝者(Winner)2百万ポンドに対して、準優勝者(Runner-up)は半額の百万ポンドだ。
準決勝出場者(Semi-finalists)、いわば、3位4位に当たる選手がさらに半額の50万ポンド、準々決勝出場者(Quarter-finalists)がさらにその半額で25万ポンド。
ここからは少し緩和されて、4回戦敗者(Fourth Round Losers)が13万2千ポンド、以下8万ポンド、5万ポンドと続いて、1回戦で負けても、るまり本戦に出場するだけで3万ポンドの賞金がもらえる。
しかしながら、前年比を見ると1回戦の敗者の増額率は3.4%で、もっとも少ない。2015年からの増加分は金額にして1000ポンドである。
ダブルス
男女ダブルス
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
賞金は、ペア1組当たり(per pair)の額である。
ダブルスの優勝ペア(Winners)の賞金は、35万ドル。一人あたりにすると17.5万ドル。
シングルスの優勝賞金と比べておよそ5.7分の1。一人あたりにすれば、シングルスが11倍以上である。
昨年からの増額率も、シングルス優勝が6.4%であるのに対し、ダブルスでは2.9%である。
これが人気の差というものか。
混合ダブルス
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
混合ダブルスになるとさらに少ない。
しかも増加率には「-」のマークが。
混合ダブルスの賞金は伸び率ゼロ。2015年と同額である。
予選
予選(Qaulifying)もまた男女同額である。
勝ち進むごとに2倍となっている。
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
ここで謎が一つ残った。
男女ダブルスの予選もあったのだが、賞金が書かれていない。
わたしの調べたところでは見つけられなかった。
ダブルスの予選は、ウィンブルドン特有のもので、他のグランドスラムにはない。
ウィンブルドンでは、選手の宿泊などの手当てのために日当(per diem 賞金一覧の一番下に見積額が載っている)のようなものが支給されるが、これだけだろうか。
招待試合ダブルス
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
招待試合では、優勝と準優勝以外の賞金が今年は同額となった。よって最下位の賞金が伸び率で見ると最高だ。
車いす部門
車いす部門では、今年からシングルスが新しく始まることになった。
前からあるダブルスよりも2倍以上賞金となっている。
よって、車いす部門全体では、212.5%の増加となった。
出典:http://www.wimbledon.com/pdf/Wimbledon_Prize_Money_2016.pdf
ポンド建て賞金と日本円
ウィンブルドン2016の賞金額は、今年のウィンブルドン直前の6月18日には、次のように報じられていた。
【男女シングルス 獲得賞金一覧】
優勝:200万ポンド(約3億円)
準優勝:100万ポンド(約1億5,000万円)
ベスト4:50万ポンド(約7,500万円)
ベスト8:25万ポンド(約3,700万円)
4回戦:13万2,000ポンド(約2,000万円)
3回戦:8万ポンド(約1,200万円)
2回戦:5万ポンド(約750万円)
1回戦:3万ポンド(約450万円)※6月18日付の為替レート(1ポンド=149円)
2百万ポンドが、およそ3億円となっている。
1ポンドのレートは、149円。
さて、きょうは6月30日。
今日の1ポンドのレートはというと、
ヤフーファイナンスで138円。
約11円違う
11円違うと、2百万ポンドはいくらになるかというと2億7600万円。
2300万円ほど目減りしている。
ポンドの日本円に対する価値は、この1週間のグラフを見るとこのように減っている。
http://www.xe.com/currencycharts/?from=GBP&to=JPY&view=1M
1か月で見ると明らかに国民投票の後落ち込んでいるのがわかる。
http://www.xe.com/currencycharts/?from=GBP&to=JPY&view=1M
実はそれだけではなく、1年のグラフを見ると、昨年の7月よりずっと落ちているのがわかる。
http://www.xe.com/currencycharts/?from=GBP&to=JPY&view=1M
昨年2015年にはウィンブルドンの賞金は以下のように報道された。
男女シングルスの優勝者に対する賞金は前年の176万ポンド(約3億2030万円)から8%引き上げられ、188万ポンド(約3億4225万円)となる。
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=109798
3億4225万円!!
今年は、2億7600万円。
実に6600万円も減っているではないか。
これはひどい。
2011年後半から、ポンドは円に対して価値が上がってきていた。しかし去年の夏頃をピークにだだ下がり。国民投票は最後の一撃となった。
GBP/USD and GBP/JPY Enter a Technical Pressure Zone
果たして、7月10日に優勝が決まるころ、このレートはどうなっているだろう。
できるだけ回復してから日本円にしたいものだ(?)
ちなみにアメリカドルに対しても、ポンドの価値は下がっている。
GBP/USD and GBP/JPY Enter a Technical Pressure Zone
Wimbledon prize money decreases due to British exit of the European Union https://t.co/cIV4mR1BG7 pic.twitter.com/J2ne2TXcJU
— VAVEL USA Tennis (@VAVELUSATennis) June 24, 2016
”イギリスのEU離脱派多数でウィンブルドンの賞金が減る” -vavelアメリカテニス
これでは威厳を大事にしているウィンブルドンも形なしである。
まとめ
ウィンブルドンの賞金は、男女平等であり、シングルスが圧倒的に高額である。
ウィンブルドンには参加するだけで賞金が出る。
賞金はポンド建てであり、ポンドとしては昨年よりも高額であるが、ポンドの価値が下がっていて日本円にすると、シングルスの優勝賞金では6600万円以上減ることになる。
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