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除夜の鐘の除夜の意味や大晦日との違い!いつから始まったの?

除夜の鐘は大みそかの夜にお寺で撞く鐘のこと。ところで「除夜」とはどういう意味なのか。そしてその言葉の由来とは。

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除夜の意味

広辞苑によると、除夜とは、

「除日(じょじつ)の夜」の意。大みそかのよつ。除夕(じょせき)。

 「除夜の鐘」とは「大みそかの鐘」という意味。そのままだ。

では、「除」という感じの意味は?

除の意味

広辞苑での「除」の意味は、

わりざん。和算では2桁以上の割り算を指す。

この意味は当てはまらない。

というわけで、漢和辞典をひいてみると、こんな意味が。

旧年を押しのけて新年を迎える。

また、新明解国語辞典によると、除の2つ目の意味に、

古いものをやめて、新しいものに従う。

とある。

そして、語源由来辞典によれば、

大晦日は一年の最後の日で、古い年を除き去り、新年を迎える日という意味から「除日」といい、その夜なので「除夜」や「除夕」という。

中国語では、除夕を使うそう。

 

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除夜と大晦日(おおみそか)は違うの?

晦日(みそか)は、もともとは「三十日」と書いて、みそか。文字通り30日目、である。それが今日では、月の最後の日を指す言葉になった。

「晦日」の「晦」は、「つごもり」と読み、「つきごもり(月隠)」が変化したもの。月ごもりとは、月の光が全く見えなくなるころ。旧暦では、月の終わりごろにあたり、特定の日数を表さないのだという。

そして、この二つの言葉が入り混じって、今では、「晦日」が付きの最後の日を表す言葉となり、「大晦日」は、1年の最後の晦日、12月31日ののこと。

というわけで、除夜と大晦日はどちらも12月31日のことだけれど、除夜は「12月31日の夜」のこと、大晦日は12月31日全日のこと。よって除夜は大晦日の夜のこと。

除夜の鐘はいつから始まったの?

レファレンス協同データベースによると、

起源は中国の宋時代、わが国では鎌倉時代以降禅寺で朝暮れの二回ついていたが、室町から除夜のみになり、いつしか除夜の鐘を合図に社寺へ初詣するようになった。

 と「仏教文化事典」の中に書かれているそうである。

というわけで、起源は宋時代の中国、日本の起源は、鎌倉時代の禅寺。現在のように大晦日だけにならされるものとなったのは、室町時代。

そして、除夜の鐘が、禅宗以外の寺院でも一般的に鳴らされるなったのは、江戸時代のことと言われている。

とはいえ、宗派によっては鳴らさないところもあるそうだ。

大鐘が有名で、除夜の鐘イベントも人気な京都の知恩院でも、除夜の鐘を鳴らすようになったのは、昭和5年(1930年)という新しさであるそうだ。

 

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まとめ

除夜の鐘の除夜とは大晦日の夜のこと。除夜の鐘は、日本では鎌倉時代の禅寺が始まりである。さまざまな宗派で一般的になったのは江戸時代であった。

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