シンクロナイズドスイミングTRやFRのルーティンとは?リオ五輪での採点方法
シンクロナイズドスイミングは、曲に合わて水の中で動き、その技の完成度や表現力などを競う競技である。
オリンピックでは、TRとFRという種目があるが、そのRの部分であるルーティンとはなんだろうとふと疑問に思ったので調べてみた。
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TRやFRのルーティン
リオ五輪のシンクロナイズドスイミングの種目は、TRと書いてある「テクニカルルーティン」とFRとなっている「フリールーティン」の2種類がある。
どちらも「ルーティン」という言葉が入っているが、シンクロナイズドスイミングにはルーティンのほかに「フィギュア」という種目がある。フィギュアはリオ五輪では行われない。
フィギュアは音楽を使わず、既定の水着とキャップを着用し、既定の技の完成度を競う。
ルーティンは、音楽に合わせて振付された技を組み合わせた演技のことである。
大きな違いは「音楽」と「振付」と「衣装」である。
シンクロナイズドスイミングは、もともとは「water ballet」(水上バレエ)として知られていた。
「シンクロナイズドスイミング」という言葉は1933年ごろに初めて使われたという。リズミックスイミングという言葉も使われていたが、1941年にアメリカでシンクロナイズドスイミングが公式名として使われるようになり、人気のスポーツとなったのは、第2次大戦後のことである。
バレエでは、基本的なバレエの動きをもとに音楽に合わせて振付したものをルーティンと呼ぶそうである。
ルーティンという言葉は、決められた一連の動作という意味がある。
シンクロナイズドスイミングのルーティンとは音楽に合わせて振り付けした演技とのことである。
この場合ルーティンの反対の意味はアドリブである。
TRとFRの違い
TR、テクニカルルーティンとは、シンクロ技術委員会TSSC(Technical Synchronized Swimming Committee)によって4年ごとに決められる既定要素を組み込んで音楽に合わせて演技するもの。
「フィギュア」の代わりとも言える種目である。
現行の既定要素はこちらから。
リオ五輪のTRでは、2分20秒前後の長さの曲に8つの決められた動きを入れる。
FR、フリールーティンとは、音楽に合わせて自由に振付けられた演技を行う。技術力のほかに構成や表現力が求められ、リフトやジャンプといったハイライトが盛り込まれることも多い。
リオ五輪のFRでは、3分半前後の曲の中で演技する。
リオ五輪シンクロ採点方法
http://www.swim.or.jp/about/download/rule/r_syn_20140401.pdf
採点は、完璧を10点として普通が5点台、完全な失敗なら0点を0.1ポイント刻みで採点するという方法である。
TRもFRもそれぞれ3つの視点から採点される。
TRは、
1.エクスキューション(完遂度と同調性)
2.インプレッション(規定要素以外の難易度と演技構成や表現力)
3.エレメンツ(規定要素の完遂度)
FRは、
1.エクスキューション(完遂度と同調性)
2.アーティスティックインプレッション(演技構成、音楽の解釈、表現力)
3.ディフィカルティ(難易度) の観点でTRと同様に採点
リオ五輪の採点方法は少し複雑である。
・それぞれの視点に5人ずつで3組の審判団が採点し、5人のうち最高と最低の点数を除いた3人の得点を平均する。
・TRでは1と2を3倍、3を4倍して合計する。
・FRでは1と3を3倍、2を4倍して合計する。
どちらも満点は100点。
リオ五輪シンクロの種目
リオ五輪で行われるシンクロの種目は、2人で演技するデュエットと8人で演技するチームで、デュエットは予選がある。
デュエット
・予選 TR、FR
・決勝 FR
決勝は予選の合計点上位12組で行われ、決勝の順位は予選のTRと決勝のFRの合計点で決まる。
チーム
・決勝 TR、FR
合計点で順位決定。
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まとめ
シンクロナイズドスイミングのルーティンとは、音楽に合わせて振り付けした演技である。リオ五輪では各種目15人の審判によって3つの視点から採点される。