W10自動更新中に電源が落ちたら?Chromeがフリーズしてディスク使用率100%を修復した方法
2016年5月18日、勝手にWindows10にアップグレード事件が次々と報告されていたが、私の事件はその前日の17日に起きた。
「コンピュータの電源を切らないでください」と表示されているWindows10の自動更新中に、私は、コンセントを抜くという方法で電源を切ってしまったのだ。これはやむをえなかったからなのであるが、数時間後に再度電源を入れると、意外にもPCは立ち上がり、自動更新の続きを完結した。
しかしホッとしたのもつかの間、Chromeを使おうとするとフリーズ。電源を入れなおし、タスクマネージャで見るとディスク使用率が100%とあり、しばらく待っても99%までしか回復しない。
PCに詳しくない私は、この問題の修復に数時間かかってしまったのではあるが、それでもなんとか解決を見た。その修復方法をここにしるしたいと思う。
W10自動更新中に電源が落ちたPC
問題のPCは、2010年ごろに購入したCompaqのノートブックで、当初のOSはWindows7。このPCは私の歴代PCの中で最も不具合を繰り返す問題マシンであったのだが、2015年にW10にアップグレードしてからは落ち着いていた。
HDDが500MB、RAMは4G、CPUはAMDのVisionである。
W10にアップグレードしたのは、2015年10月ごろで、バージョンは、Windows10 Home 64bit。最近までほぼ使用していなかったが、この4月から週に2回ほど使用するようになった。
そもそもの問題点として、まず古い。そしてスペックというか処理能力が低い、というのはある。
また、一度も中を掃除したことがなく、おそらく埃が溜まっているであろう。
加えてバッテリーが壊れており、バッテリーは外してコンセントからの電源だけを使用している。
最後に、このPCはとても熱くなる。ひどいと電源が落ちてしまうくらい熱くなってしまうのだが、本体の下に隙間を作り、なるべく熱がこもらないようにして使用するようにしている。
W10自動更新中に電源が切れる
事件の発端は5月17日、件のPCでの作業を終え、電源を切ろうとしたときである。速やかにその場を離れなければならなかったのであるが、「更新してシャットダウン」か「更新して再起動」しか選べなくなっている。
更新といっても1分ほどで終わることもあるし、などと考え、小用を我慢していた私は、ほとんどうわのそらで「更新してシャットダウン」を選びトイレにダッシュ。
すっきりして戻ってみると「コンピュータの電源を切らないでください」の表示が。
少し待つかーと思う間もなく、「閉めるからこの部屋を出てください」の声が。そしてバッテリーはない。
というわけでやむをえず、PCの電源は断たれてしまったのである。
自動更新がカットオフされた後はどうなる
数時間後、やっと電源を入れられる状況となった。
不安に思いながらスイッチを入れると、、、、
動いた。
そして難なくウィンドウズが立ち上がった。
なんだ心配しなくてよかったー。
と思い、そのまま電源を落とそうとしたところ、また「更新して・・・」の表示があり、2回ほど自動で再起動して無事更新を終えた。
翌日もそのPCを必要としていた私は、長時間の修復作業で眠れないのでは、と恐れていたのだが、よく眠ることができて満足だった。
そして次の日、いつものようにPCを立ち上げる。そしてクロームを起動するとやや表示が遅い。いやすごく遅い。あれ、どうした。
マウスが反応しない。
キーボードも反応しない。
これはフリーズか。
タスクマネージャを見てみよう。
がしかし、キーボードも反応しないので開くことができない。
しばらく待ってみるが改善されないので、スイッチを長押しして強制終了。
そして再起動。
Windowsは立ち上がるが、こんどはタスクバーのアイコンが現れない。
しばらく待って、こんどはスタートボタンからクロームを起動。
結果は同じくフリーズだった。
再度強制終了し、再起動。
今回はクロームを開かず、タスクマネージャを先にチェックした。
すると、ディスク使用率が100%となっている。
ほどなくして99%となったが、以後変化なし。
そしてOneDriveにログインするようにというウィンドウが開く。
これを終了する。
そしてクロームを起動。
またまたフリーズ。
また強制終了→再起動して、こんどはクロームを修復しようと考えたのだが、クロームは修復とか変更とかなくてアンインストールしか選べず。
インストールしなおせばよいわけね。OK。
とういうわけで、アンインストールし再インストール。
しかし、そう甘くはなかった。
またまたフリーズ。
どうなってんの。
もうクロームはあきらめてほかのブラウザに乗り換えようか。
いやいや。もう一回チャレンジだ。
そして再度アンインストール。
もしかすると正しくないバージョンをダウンロードしているという単純なものかもと思いつき、こんどはダウンロード時に、OSのバージョンがあっているか注意深く確かめる。
確か、自動でOSのバージョンを読み込んで適切なものが表示されているはずだが、、、
そうではなかった。
32ビット用が表示されていた。
このPCのOSは64ビット版と書いてあるから、そちらを選ぶ。
私にはその違いは無論わからないのだが、これでこんどこそ動くはずだ。
しかし、結果はまたしてもフリーズ。
なぜなんだ、、、。
ここへきてやっとどうすべきか調べてみることにした。
最初からそうしろよ、と言いたいところだが、文句をいうのは後にして進もう。
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修復
今のところクロームにばかり手を加えているが、もしかしたらほかの原因があるのかもしれない。
気になるのは、ディスク使用率100%である。
今日は再起動するたびに発生しているらしい。
まずはこちらをなんとかしてみることにする。
調べてみて私が変更した点は3つ。
1つが、ピアツーピア接続のプロセスを無効にすること。
次に、SuperFetchを無効にすること。
そして、OneDriveを自動起動しないようにすること。
やってみたものの、とりあえず起動と共にディスク使用率100%になるのは収まらない。
もう少し調べてみると、Windows10では毎日自動でメンテナンスをしていて、それが原因らしい。そしてこれは私の調べた限りでは、「W10では有効な回避策がない」。
ないー??
とりあえずはこまめに手動でメンテをすると一度に時間を取られないという点で一部改善するということもあるらしいが、比較的大きな更新があったときなどは無抵抗ということである。
W10のホームエディションは、いろいろとできないことが多いけれど、こんなこともコントロールできないとは。使いたいときにどどーんと重ーくなって使えないなんて本末転倒なのではないのか、マイクロソフトよ。
もし有効な回避策をご存知でしたらぜひ教えていただきたい。お願いします。
しかしながら、ディスク使用率100%はしばらく待っていれば、解消されるし、OneDriveにログインというウインドウも出なくなった。多少は効いたかもしれない。
そしてクロームのほうは、というとディスク使用率が落ち着いてもやはりフリーズ。
というわけで調べたところ、クローム再インストールの際は、クロームのファイルもすべて削除してから再インストールするとよいという。
私が今回したことは、まず、プログラムのアンインストールから、クロームをアンインストール。次にクロームのフォルダも削除をし、それから、クロームを再インストール、という手順。
クロームのフォルダは、C:\Program Files (x86)\Googleの中のChromeというフォルダである。
Googleのフォルダごと削除してもよいらしいが、私はChromeだけ削除した。
そして、Windows10 64bit用を再インストール。
すると・・・
大成功!!!
ちゃんと動くようになった。
ただし当然ながらブックマークなどの情報はすべて消えていた。
でもでも、あーよかった。ちゃんと動くようになった。
たったこれだけの作業だが、再起動を繰り返すととても時間がかかるもので、やっと使えるようになった時には昼休みを挟んで5時間ほど経過していた。
まとめ
今回、W10の自動更新中にPCの電源を切ってしまったが、自動更新自体に問題はなく、次に電源を入れた時にやり直した。
正直、正確なところはわからないが、ウィンドウズ自体は立ち上がるからそのように考える。
しかしながら、クロームが動かなくなり、また、起動時にディスク使用率100%という状況に陥っていることを発見した。
クロームは確かに更新後から動かなくなったのだが、ディスク使用率100%問題は更新後に始まったものか、実は前からそうだったのかはわからない。
修復手段として、ウィンドウズ起動時に自動で一緒に起動しているソフトをいくつか停止する、クロームを再インストールする、の2つを行った。
結果としてはとりあえずこれまでのように使えている。
うまくいったと私が考える理由は、次の3点だ。
・W10の自動更新そのものは、途中で電源が落ちる状況に対応しているから心配しなくてよい
・OneDriveはウィンドウズ起動時に自動起動しない設定にする
・ChromeはW10と相性が悪い場合もあるから、再インストールするときには、OSのバージョンを必ず確認し、アンインストールのほかにフォルダも削除してから、再インストールする
だだし、起動時にディスク使用率100%になることは変わっておらず、使用率が下がるまで待てば問題なく使用できるものの、根本的な回避策については現在のところ不明である。
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