スピードスケートとショートトラックの違いとは?【平昌五輪2018】
平昌五輪2018のスピードスケートには、「スピードスケート」と「ショートトラック・スピードスケート」があるが、いったい何が違うのか。
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目次:
スピードスケートとショートトラックの違い
スピードスケートも、ショートトラック・スピードスケートもどちらもスピードスケート、つまりスピードを競うスケート競技である。ショートトラック・スピードスケートは略してショートトラックと呼ばれるので、ここからはショートトラックと呼ぶことにする。
スピードスケートとショートトラックの違いは次の5点。
- トラック1周の長さが違う
- コースを走るか一斉に走るかが違う
- スケート靴が違う
- ウェアの装備が違う
- 記録を争うか順位を争うかが違う
1.トラック1周の長さが違う
- スピードスケートは1周400m。
- ショートトラックは1周111.2m。
ショートトラックは、ふつうのスピードスケートよりも短い距離のトラックで競技するから、ショートトラックと呼ばれている。ショートトラックでは何周もぐるぐるまわることになる。
2.コースを走るか一斉に走るかが違う
- スピードスケートは、2名の選手が1組でレースをする。コースがインコースとアウトコースに分かれていて、一周するたびに決められた区間でコースをを交代しながら走る。
- ショートトラックは、4~8人の選手が一斉にスタートしてひとつのコースを全員が走る。そのためぶつかったりもする。
とはいえ、スピードスケートにもマススタートという一斉にスタートする種目もある。
3.スケート靴が違う
- スピードスケートでは、靴とブレードの間が近い作りになっていて、かかと部分が外れるスラップスケート靴を使う。
- カーブがきついショートトラックでは体が大きく倒れるので、靴の部分が氷につかないように靴とブレードの間を大きくとってある高さのあるスケート靴を使う。また、つま先とかかと部分でブレードを固定してあるスケート靴である。
スピードスケートの靴はこのように外れる。
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ショートトラックはこのように倒れる。でも靴部分は氷についていないのがわかる。
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どちらも、ブレードはフィギュアスケートやホッケーで使う靴よりも長い。
4.ウェアの装備が違う
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2名のほうの写真ががスピードスケートで、前のセクションの写真がショートトラックであるが、写真を見比べてみると、ショートトラックでは、スピードスケートでは装着していないヘルメットや手袋をつけているのがわかる。
また、首にネックガードを、足のスネにはスネ当てを付けなければならない。ショートトラックは一斉に走るため接触でケガをしないように、これらの装備の着用が義務づけられている。
5.記録を争うか順位を争うかが違う
- スピードスケートでは、記録(タイム)で順位が決まる
- ショートトラックでは、記録(タイム)ではなく、各レースでのフィニッシュラインを通過する順位を争う
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スピードスケートとショートトラックの種目
スピードスケートの種目
- 男女各500m
- 男女各1000m
- 男女各1500m
- 女子3000m
- 男女各5000m
- 男子10000m
- 男女各マススタート
- 男女各チームパシュート(団体追い抜き)
ショートトラックの種目
- 男女各500m
- 男女各1000m
- 男女各1500m
- 女子3000mリレー
- 男子5000mリレー
距離が同じでも、ショートトラックは何周もぐるぐる回ることになり、パワーよりもテクニックが、持久力よりも瞬発力が結果を左右する。
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まとめ
スピードスケートとショートトラックは、競技に使用されるトラックの1周の長さが違う。また、記録を争うかゴールの通過順を争うかという点やコース別に走るか、みんな一緒に走るかという点でも違っていて、ウェアやシューズが異なっている。勝利するために必要な作戦も違っている。
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