実効再生産数はなぜR?
報道で、「実効再生産数」という言葉をよく聞く。専門家の先生が、RtとかR0とかでいろいろ説明してくださるが、Rって何だ?
どうしてRなの?
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実効再生産数はなぜR?
Rは、英単語の頭文字であった。
実効再生産数を英語でいうと、
- effective reproduction number
で、その「再生産」を表す、「reproduction」の頭文字のrの大文字で、Rである。
スッキリした。
単に「R」とあらわすこともある。BBCのジョンション首相の動画でも、単にRと言っていた。
また、実効再生産数の他に、「基本再生産数」というのがあって、それを「R0」(0は小さく書くことが多い)で表し、「アールゼロ」または「アールノート」と読む。
この「基本」再生産数に対して、「実効」再生産数は、「Rt」(アールティー)で表す。「Re」とeffectiveのeで表すこともある。日本の専門家や報道では「Rt」が使われている。
基本再生産数と実効再生産数は、どちらも「ある集団において患者1人から2次感染する人数の平均値」、ということは同じであるが、次の点で違っている。
- 基本再生産数:その感染症に全く免疫を持っていない集団が対象の再生産数
- 実効再生産数:すでに感染者がいて対策の介入等もある集団に対するある時点での再生産数
クラスター対策班の説明は次の通り。
【基本再生産数と実効再生産数について】
— 新型コロナクラスター対策専門家 (@ClusterJapan) April 30, 2020
病原体の感染力を示す『基本再生産数』と、対策の実行状況を反映する『実効再生産数』についてまとめました。
#新型コロナクラスター対策ゼミ pic.twitter.com/usxoOt7Swu
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まとめ
実効再生産数のRは、reproductionの頭文字のR。