朝ドラ「べっぴんさん」とはどういう意味?美人ではなくウナギって本当か
芳根京子さんが主演を務める朝ドラ、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が始まった。と、ドラマの中で主人公の父が何度か「べっぴん」という言葉を使った。
おや?「べっぴんさん」とは美人さんという意味かと思い込んでいたが、ぜんぜん違う意味で使っている。
というわけで「べっぴん」という言葉についてどういう意味なのか調べてみた。するとウナギの話がでてきて・・・
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「べっぴん」の意味
朝ドラの中で「べっぴん」は、「別品」というテロップが出た。
「特別の品」という意味ということである。
広辞苑を調べてみると、べっぴんには「別品」と「別嬪」のふたつがあって、前者の意味は「特別によい品物」、、後者は「とりわけ美しい女、美人」と書いてある。そして後者の方に「~さん」と載っていることから、べっぴんさんと言った場合、通常は女性のこのを指す。
語源由来辞典では、
【べっぴんの語源・由来】 べっぴんは、「普通の品物とは違う」「特別によい品物」の意味として使われていた語で、江戸時代の歌舞伎脚本にも「別品」の表記が見られる。 本来、「別品」は品物だけをさす言葉であったが、優れた人物も意味するようになり、女性に限らず男性にも用いられた。やがて、別品は女性の容姿のみをさすようになり・・・・・gogen-allguide.com/he/beppin.html
となっていて、もともとは品物であったのが、のちに人物を指すようになり、そのあと漢字で女性の美称である「嬪」があてられて、今ではこちらの方が優先的な意味となっているということである。
そもそもの由来はウナギ屋さんだった!?
別品という言葉は、江戸時代から使われているということであるが、この言葉の始まりがウナギであった。
愛知県豊橋にあった織清という割烹店が、当時江戸で流行っていたウナギ丼を提供するため、わざわざ江戸からウナギ職人を呼び寄せて売り出した。その時、店の看板に「鰻」とは書かず、「頗別品」と書いて広告した。
読み方は「すこぶるべっぴん」。
これが大評判となり、別品という言葉も流行し全国に流伝したという。
この割烹点は現在「丸よ」という鰻屋さんである。お店のホームページでも「べっぴんの発祥地」と紹介している。
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朝ドラ「べっぴんさん」とはどういう意味
朝ドラ「べっぴんさん」の中では、今日の第1回で特別な品を表す「別品」という言葉が紹介された。しかしながら、別品さんと「さん」をつけてはいない。主人公は女性でもあるからこの両方の意味を表すものと考えられる。
今朝の毎日新聞の記事ではこう紹介されている。
タイトルの「べっぴんさん」は、「美しい女性」という意味だけでなく、特別な品から来た「別品さん」の意味も持つ。すみれたちが「べっぴん」なものを心を込めて作り出していく姿を描いていくという。
制作者NHKではどう言っているか。
べっぴんさんの公式サイトによると第1週のテーマは、「想いをこめた特別な品」。しかし公式サイトにはタイトルの意味について書かれていない。
というわけでもう少し探してみると、NHKの制作のお知らせのところに「べっぴんさん」というタイトルについての説明を発見した。
特別なものと人という意味を込めたタイトルであった。
おまけ
べっぴんさんのモデルは、子供服メーカーファミリアの創業者の一人である坂野惇子さん。父はレナウン創業者の佐々木八十八さんで坂野さんは神戸のお嬢様であった。戦争がなければ、実業家になることはなかったかもしれない。
第1話では、四葉のクローバーの刺繍が出てきて、四葉のクローバーをみつけた主人公に母が4つの葉には、それぞれ勇気、愛情、信頼、希望という意味があり、それが全部そろうと幸せになれると言っていた。四葉のクローバーがラッキーアイテムであることは聞くけれどその意味については初めて聞いたなーと思った。
芳根京子さんと菅野美穂さんはとても大好きな女優さんである。毎日楽しみである。
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